TOYAMA 富山 TOYOTA SOCIAL FES!! Presents とやまの森を守ろうプロジェクト with 北日本新聞社

とやまの海を守ろうプロジェクト 2024

最終レポート

富山湾をいつまでも誇れる場所にしよう!

REPORT
【海岸の漂着ゴミは どこからやってくる?】

富山湾の漂着ゴミの8割は、富山県内の市街地から河川を通じて流れついたものと言われています。豊かな海を未来に残すため何ができるかを考えてもらおうと「TOYOTA SOCIAL FES!!2024」が7月20日㈯、魚津市の経田漁港と魚津漁業協同組合旧経田支所で開催されました。約100人の参加者が海洋ゴミに関するレクチャーや海岸清掃などを通じて、富山湾の環境問題について理解を深めました。

【一人一人の意識が 海洋ゴミ削減の第1歩】

開会式は、魚津漁業協同組合旧経田支所であり、トヨタカローラ富山の黒澤敏社長が「豊かな自然を守り続けるためにできることを楽しく学んでほしい」とあいさつしました。海洋ゴミに関するレクチャーでは、富山県生活環境文化部環境政策課の早坂英明さんが講師を務め、市街地から海へとゴミが流れ着いてしまう理由や、海の生物への影響などを説明。一人一人が環境美化への意識を高め、清掃活動を行う大切さを訴えました。

【豊かな海をいつまでも 経田海岸で清掃活動】

続いて魚津漁協組合長の濱住博之さんが、魚津港のサンマ漁船について船内を映した動画を見せながら解説。定置網漁業を営む藤吉水産代表取締役の舘雅尚さんは、地引き網で使う網を見せながら、漁の方法を説明しました。実際に網に触れることもでき、参加者は漁業に関心を高めていました。最後は経田海岸に場所を移し、海岸清掃を行いました。海岸には、缶や瓶、ペットボトルなど、さまざまなゴミが散乱していましたが、参加者約100名が丁寧に分別しながら拾い集めました。暑い中の作業でしたが、清掃を終えて見違えるほどきれいになった海岸を見て、参加者は充実した表情を見せていました。

【富山の未来のため 自分ができること】

活動の後、参加者からは「想像以上にゴミが落ちていてびっくりした」「初めて環境美化活動に参加した。学ぶことがたくさんあり、今後も環境問題について考えていきたい」などの声が寄せられました。一人一人が環境問題について理解し、自分ができることを見つけ実践していくことが環境保全につながります。一人でできることは、わずかなことに見えるかもしれませんが、今回の海岸清掃のように、みんなで力をあわせると、驚くほど大きな力になります。私たちが住む美しい富山を守り、未来につなぐために、まずは自分ができることから始めてみましょう。

◆主催:北日本新聞社
◆後援:とやま環境財団、魚津市
◆協力:魚津漁業協同組合

地球環境に対する森の役割を学び、美しいとやまの森を次世代に繋ぐ 2023

最終レポート

森に触れて、木工して、森づくりの大切さを学ぼう

REPORT
【美しい富山の森を 次世代につなげよう!】

富山県は県土の3分の2を森林が占めています。その豊かな環境は、多様な動植物を育み、きれいな空気や水など多くの恵みをもたらしてくれます。しかし、昨今、林業従事者が減少し、管理の行き届かない森林が増えています。
美しい富山の森に触れ、森づくりの大切さを学んでもらおうと、TOYOTA SOCIAL FES!!2023が9月10日(日)、富山市東黒牧(大山)のインテック大山研修センターと富山国際大学で開催されました。

【一人一人の意識で 林業は盛り上がる】

まず、インテック大山研修センターで、ネッツトヨタ富山の村上幸雄取締役部長が開会のあいさつをし、このイベントが地域の未来をつくる環境活動であることを紹介しました。
続いて富山県フォレストリーダー協会の岡山重憲会長から「森林の様子と働き」のテーマでレクチャーを受けました。岡山会長は、森林の働きによって地球が守られている仕組みについて説明し、それを維持するためには「我々が意識して積極的に木材を活用し、林業を盛り上げることが必要」と参加者に説きました。

【植物の多様性 実体験通じて学ぶ】

次に富山国際大学の森林では、同大学の教員や学生とともに、多様な樹木を観察し、木の種類によって二酸化炭素の吸収量が異なることを学びました。フィールドワークの成果をもとにクイズに答えた参加者は、「難しかったけどたくさんの樹木を発見できて楽しかった」、「森にはこんなにいろいろな種類の樹木があると知って勉強になった」などと笑顔で話しました。この後、センターに戻り、今度は木工体験に挑戦しました。木を切ったり、穴をあけたりして、鳥の鳴き声に似た音を出すバードコールを完成させました。

【富山の未来のため 私たちができること】

MCとして吉本興業のお笑い芸人「ものいい」の2人もイベントに参加しました。氷見市在住の吉田サラダさんが「氷見の里山も手入れされていない箇所が多くある。まずは現状を知ること、興味を持つことが大切」と語ると、相方の横山きよしさんも「今日はそのいいきっかけになったはず」と話しました。
富山の美しい森に触れること、そしてそれらが私たちの生活にどれほどの恵みをもたらしてくれているのかを正しく学ぶことが、次世代にこの自然環境をつなぐための第一歩です。まずは自分ができることから始めてみませんか?

◆主催:北日本新聞社
◆後援:とやま環境財団
◆協力:富山国際大学、富山県フォレストリーダー協会

豊かなとやまの海を未来に残そう! 2022

最終レポート

富山湾をいつまでも誇れる場所にしよう!

REPORT

【TSF!!2022】富山開催

【富山湾をいつまでも 誇れる場所にしよう!】

富山湾は、海洋ゴミの漂着という課題を抱えています。そこで、豊かな海を未来に残すことを目的に、7月16日㈯、「TOYOTA SOCIAL FES!!2022」を魚津市の経田漁港と魚津漁業協同組合経田支所で開催しました。当日は天候に恵まれ、青空の下、約70人の参加者がヒラメの稚魚放流や海岸清掃を行いました。また同時に、オンラインによるライブ配信も実施しました。

【一人ひとりの意識が 海洋ゴミ削減の第一歩】

まず、魚津漁業協同組合経田支所での開会式で、トヨタモビリティ富山 品川祐一郎社長があいさつをし、このイベントが地域の未来を作る環境活動であることを述べました。その後、参加者は海洋ゴミに関するレクチャーを受講しました。講師の環日本海環境協力センター調査研究部 森友子さんは、海洋ゴミが人や生き物に与える悪影響を説明し、一人ひとりがポイ捨てをせず、身近な場所をきれいにする大切さを説きました。

【海を守り、命をつなぐ 実体験を通して学んだ】

場所を経田海岸に移し、富山県農林水産公社 滑川栽培漁業センター榊原俊介さんの指導の下、小学生を中心にヒラメの稚魚放流を行いました。初めて触れる稚魚に子供たちは感激すると共に、海に生きる魚の理解を深め、命の尊さを学びました。
最後は海岸清掃です。海岸には、缶や瓶、ペットボトルなど、人が捨てたゴミが散乱しており、目も当てられない状態でした。参加者約70名が一丸となってゴミを拾い集めた結果、砂浜は見違えるほどきれいになりました。大人も子供も参加者の表情はとても明るく、自分たちの手で海を守る喜びを実感しました。

【富山の未来のため 自分ができること】

この日の活動後、参加者からは「海岸のゴミがなくなって気持ちよかった」「微力ながら環境保全に携われてよかった」「捨てる前に鳥や魚のことを考えたい」「今日の経験を忘れず日頃から環境を意識していきたい」「未来の環境のため、自分ができることをやり続けたい」といった声が寄せられました。
確かに一人ができることは限られています。しかし、皆の力が束になれば、今回の海岸清掃のように驚くほど大きな力になります。まずは自分ができることから始めてみましょう。自分たちが住む美しい富山を守り、未来につなぐために。

◆主催:北日本新聞社
◆後援:とやま環境財団、魚津市、魚津市観光協会
◆協力:魚津漁業協同組合

多様性のある森林を未来に残そう! 2021

最終レポート

持続的な竹林活用について考えよう!

REPORT

【多様性のある森林を未来に残すために】

富山県でのTOYOTA SOCIAL FES!!は11月27日、富山県富山市の緑豊かな呉羽丘陵に位置する呉羽青少年自然の家で「持続的な竹林活用について考えよう!」をテーマにプログラムを実施しました。今年は新型コロナウイルスの影響で、オンラインで県内外から沢山の方々にご参加いただきました。途中、みぞれが降るなどあいにくの天気でしたが、豊かな自然や精巧な竹細工を眺めながら富山の竹林について考えました。

【竹の生態や環境への影響、そして竹林活用を知ろう!】

まずは富山県農林水産総合技術センター 森林研究所の大宮徹先生より、竹の生態や影響について学びました。富山駅から自動車で約20分にも満たない身近な場所で、竹林が周辺環境に影響を及ぼしています。今回はそのことを多くの人に知っていただくために実施しました。この日は実際の竹林から配信を実施。整備された竹林と未整備の竹林を見比べながら生態について学びました。また、NPO法人 Bamboo saves the earthの酒井隆幸代表より竹林活用の方法を学びながら、実際に竹とんぼづくりの様子も見せていただきました。

【竹林の生態系とは】

会場となった呉羽丘陵一帯は、もともと竹林が多いエリアではありませんでした。しかし1960年代には1ヘクタールに満たなかった竹林は、みるみる拡大を続け、2017年頃には約10倍の面積にまで広がってきました。竹は地下茎からタケノコが発芽・成長しますが、この地下茎が広範囲に広がることにより、竹林は急速に拡大するのです。このように生命力の強い竹は、管理を怠ると景観の悪化だけではなく、生態系にまで影響を及ぼしてしまいます。そのため、持続的な竹林活用を目指すには、竹林の管理が必須となるのです。

【竹林活用の方法を学ぶ】

次は酒井代表より、竹林の整備や活用方法について学びました。竹林整備には十分な装備や正しい知識が必要となりますが、地道な努力が確実に成果を上げていることが紹介されました。また竹の活用方法についても紹介があり、強度と柔軟性がある竹は、工芸品だけでなく何メートルにもなる緒方ブランコなどにも活用されています(乗ってみたい!)。最後に酒井代表による竹とんぼ作りの実演も行われました。参加者の皆さんには事前にキットも送付しており、工作を楽しみながらご視聴いただけたのではないでしょうか。

【車の給電機能を動画で紹介!】

このほか、給電車両の紹介動画も放映。ドライヤーや電子レンジといったワット数の大きな家電を使った実演を行いました。11月27日当日の富山市内はみぞれが降るほど冷え込んだ天候となるなど、冬の富山の寒さそのものでしたが、こういった熱源にも対応できる給電車両があるのは安心ですね。本来であれば、みなさんに会場に来ていただいて、実際に給電の仕方を見て、体験していただく予定でした。来年こそは、ぜひ皆さんと一緒に活動したいですね。

【持続的な環境保護を意識しよう!】

今回は竹林環境について学びましたが、近年の異常気象や大気汚染など、私たちが取り組むべき課題は山積みです。私たち、そして子どもたちの未来を守るために、身近に存在する問題を知り考えることが大切なのではないでしょうか。今回は新型コロナウイルスの影響で現地での実施は叶いませんでしたが、オンラインでの活動を通じて、一人でも多くの方が自然保護を意識をしていただけるように願っています。参加してくださったみなさん、ありがとうございました!

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