HOKKAIDO 北海道 02 TOYOTA SOCIAL FES!! Presents クリーン北海道プロジェクト with 北海道新聞社

神秘の大地 北海道の自然を守る 2023

最終レポート

湯の川海岸をきれいにしよう!

REPORT
【湯の川海岸と温泉街の 景観を維持しよう】

さまざまな取り組みを通して自然と触れ合い、環境の大切さを学ぶクリーン北海道プロジェクト。12年目を迎える今年も道内各所で計7回の活動を行っています。第4弾は、道南の人気観光地、函館・湯の川地区の清掃活動についてご紹介します。

【楽しいイベントの 裏側にはごみの問題が】

函館湯の川温泉旅館協同組合が主催する「湯の川温泉花火大会」。地元民や観光客を毎年楽しませてくれる夏の風物詩です。しかし花火大会後は、観客が残した飲食物やペットボトルなどのごみが会場に散乱する問題もありました。毎年旅館協同組合のメンバーが清掃活動をしていますが、人手不足が課題でした。TOYOTA SOCIAL FES!!は10年前からこの活動に参加し、その結果作業員が増加したとのことで、今後も継続していきたい活動の一つです。30℃を超える真夏日となった8月20日、会場には早朝受付開始前からやる気に満ちた参加者が集まり、夏の暑さと相まって高い熱気であふれていました。

【花火大会翌日の海岸には たくさんのごみや漂着ごみ】

地元在住者を中心に、遠くは札幌、登別からも総勢120名が集まり、海岸と温泉街一帯は、青いビブスを着た参加者でいっぱいに。ごみを拾い集める火ばさみとごみ袋を手に、海岸沿いや温泉街などのコースに分かれ散乱したごみを一つずつ拾い集めました。
花火大会後の温泉街に散乱した瓶・缶・ペットボトルなどの廃棄物や津軽海峡から湯の川海岸に打ち上げられた漂着ごみなど、拾い集めた大小さまざまなごみの量は1時間ほどでごみ袋100袋分になりました。

【一人一人の意識が 貴重な観光資源を守る】

海岸や温泉街で熱心にごみを拾う参加者たちの姿は、多くの市民の目を引きました。作業終了後、達成感や充実感でいっぱいの参加者たちに今回の感想を聞くと「花火大会後で関連のごみが多いと思いきや、予想外にいろいろなごみがあった」「大変だったけれど、花火の残骸(火薬)など珍しいごみもあり、拾う事も面白かった!また参加したい」などの声が上がっていました。地域活動に貢献できたことへの喜びを感じられ、環境を守る意識が高まった様子でした。ふるさとの自然を守る大切さを改めて見つめ直し、一人一人の力の大きさを感じられるクリーン北海道プロジェクト。今後の取り組みにもご期待ください。

◆主 催:函館湯の川温泉旅館協同組合
◆後 援:北海道新聞函館支社

神秘の大地 北海道の自然を守る 2022

最終レポート

縄文文化から学ぼう!環境保全の大切さ

REPORT
【縄文文化を学び 環境について考えよう】

さまざまな取り組みを通して自然に触れ合い、環境の大切さを学ぶクリーン北海道プロジェクト。11年目の今年も道内各所で計7回の活動を行っています。第4弾は函館市の垣ノ島遺跡で行われた活動を紹介します。爽やかな天気に恵まれた9月3日、開催を待ちわびるかのように受付開始前から参加者が集まり、夫婦や親子連れ、地元南茅部高等学校の生徒など約40名が参加しました。

【縄文時代の暮らしは 究極のサステナブル】

昨年7月に世界遺産に登録された北海道・北東北の縄文遺跡群。観光起爆剤として同遺跡の魅力をさらに発信していくとともに、遺跡や地域環境を維持していくためにも環境保全の継続的な取り組みが求められています。
自然と調和し1万年以上続いた縄文時代は、わが国でもっともサステナブルな社会を実現していた時代といわれています。そんな縄文時代に思いをはせながら、参加者たちは遺跡周辺の清掃活動を行いました。

【清掃活動を行い 環境意識が高まって】

歩きながらの清掃活動は「もう少し長い時間ごみ拾いをしたかった」という参加者もいたほどやりがいのある時間に。花苗の地植えも行い、自然を大切にしたい気持ちが高まったところで、ガイドの案内で垣ノ島遺跡、縄文文化交流センターを見学。縄文文化についての学びを深めました。
函館市内から来た稲葉亮仁(いなばあきのり)さん(13歳)は「海辺の清掃などに何度か参加したことがあり、今回は縄文遺跡周辺のごみ拾いもできて大満足。ここには何度か来たことがあるが、ガイドの説明付きは初めてで勉強になった」と話していました。

【自然を守り自然と共に 生きていくために】

「縄文を通してSDGsを考えるのは大切」「SDGsに興味があり、参加できて良かった」「これからも継続的に行ってほしい」と参加者たちの環境意識も高く、活動に意義を感じてもらえた様子。参加者にとって今回の活動がサステナブルな暮らしについて考えるきっかけとなり、常日頃の身近な自然環境を自発的に守ろうとする意識が高まったのではないでしょうか。ふるさとの自然を守る大切さを見つめ直すことのできるクリーン北海道プロジェクト。今後の取り組みにもご期待ください。

◆主 催:道南歴史文化振興財団
◆後 援:北海道新聞函館支社

神秘の大地 北海道の自然を守ろう! 2021

最終レポート

縄文文化継承は究極のSDGs!?縄文人に学ぶサステナブルな暮らし

REPORT

【TSF!!2021】北海道函館・室蘭開催

【縄文文化継承は究極のSDGs!?縄文人に学ぶ、サステナブルな暮らし】

北海道でのTOYOTA SOCIAL FES!! は2021年12月19日、「縄文人に学ぶ、サステナブルな暮らし」をテーマにオンラインでイベントを開催いたしました。今年は新型コロナウイルスの影響で現地リアル開催はなく、メインスタジオと3名のリモート出演者を結ぶ形で開催し、定員200名のところ多数のご応募をいただきました。

【現代人が縄文時代から学ぶこと】

函館市教育委員会・福田さんによるミニ講座では、SDG‘sの各目標と照らし合わせると縄文時代は多くの部分で目標到達に近かったこと、伊達市教育委員会・永谷さんのミニ講座では北黄金貝塚の動画や写真を用いながら、これからの生き方のヒントが縄文遺跡に秘められていることなどについて興味深いレクチャーが行われました。また、タレント・藤岡みなみさん、俳優・中山卓也さん、縄文ZINE編集長・望月さん各々による縄文魅力プレゼンでは、それぞれの独自の視点で白熱した縄文PR合戦が繰り広げられました。

【縄文は身近な存在】

縄文は時間的には遥か昔の遠い存在ですが、空間的にはとても近い存在といえます。日本全国各地で今でも縄文遺跡のうえに住居があったり、学校に遺跡が隣接していたりするエリアが多数存在します。考古学の中でも、一番親しみを持ちやすいのが縄文かもしれません。そのためか、今回のオンラインイベントには老若男女問わず多くの人が参加してくれました。今回のイベントをきっかけに縄文を自分ごととして捉えて貰えたら嬉しい限りです。

【縄文遺跡に行ってみよう】

今回はオンラインでの開催であったため縄文遺跡に直接足を運んで、縄文の魅力を五感で体感することはできませんでしたが、その代り、オンラインの特性を生かし、道内に限らず全国の遺跡の特長や魅力を動画や画像を通じて、一度にお伝えする事ができました。コロナが終息した際には、たくさんの人たちに縄文遺跡を訪れてもらうきっかけになることを願っています。

【来年度以降に向けて】

オンライン開催のメリットがあった一方、やはり今後は、参加者の皆様と交流を図れる現地開催もできると良いなと思いました。また、今回は動画で防災給電のご紹介を行いましたが、来年度以降は、ぜひ現地で実物車両による給電デモンストレーションをご覧頂きたいですね。

【縄文文化の継承】

縄文文化の魅力発信は今に始まった話ではありませんが、昨年、悲願の世界文化遺産に登録されたことは、その理解度を広く浸透させる大きなきっかけになったといえます。また、1万年続いた縄文文化を未来に継承することは、一朝一夕で成しえることではありませんが、縄文文化から現代に必要な知恵や知識を学びつつ、確実に後世に伝えていくことが、人類や地球の持続可能性につながっていくと考えます。北海道に限らず、同じく世界遺産に縄文遺跡が登録された北東北エリアとの連携も面白いかもしれません。今回参加してくださった皆さん、ありがとうございました!

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