KAGOSHIMA 鹿児島 TOYOTA SOCIAL FES!! Presents 干潟の大運動会 with 南日本新聞社

重富海岸の貴重な干潟の役割、そこに生息する生物を知り、SDGsを実感する 2023

最終レポート

干潟の大運動会 ~ 干潟に触って、遊んで、走って、SDGsを学ぼう~

REPORT
【多様な生物育む干潟で 遊び通じSDGs学ぶ】

TOYOTA SOCIAL FES!!は、鹿児島県の美しい自然を守るための活動に取り組んでいます。今年は7月に姶良市の重富海岸で「干潟の大運動会」を開きました。参加した約100人は干潟で泥だらけになりながら、ゲームやごみ拾いなどに取り組み、鹿児島の豊かな自然を未来へつなごうと決意を新たにしました。

【泥の干潟を走り回り 海の環境保全に一役】

重富海岸は2012年、霧島錦江湾国立公園に加わった豊かな海の生き物の宝庫です。干潮時には約53ヘクタールと湾内最大の干潟が姿を現します。海と陸をつなぐ干潟には300種以上の生物が生息し、魚や鳥のえさ場でもある「うみのゆりかご」として、海の水質浄化や生物多様性を支えています。
この日はNPO法人「くすの木自然館」の浜本麦さん指導のもと、砂山作り「掘って運んで積み上げろ!」やバケツに海水をくんで大きなバケツにいるアヒルの人形を救出する「バケツリレー」などに挑戦しました。子どもたちは持ち前のパワーを発揮。はね上げた泥が顔に付いたり、ぬかるみに足を取られたりしながらも、懸命に干潟を走り回りました。最後に漂流物などのごみを拾って回り、干潟の環境保全に一役買いました。最後に浜本さんは「遊びに来てくれた人たちが干潟や松林を大事にしてくれたから、今の重富海岸がある。皆さんもまた遊びに来て、重富海岸を大事にして」と呼びかけました。

【ミストで体を冷やす 電気自動車が大活躍】

この日は午前10時時点で気温が30度を超す暑さに。そんな中、電気自動車「bz4x」とPHEV車「RAV4」が大活躍。高圧洗浄機に電気を供給してミストを発生させると、あっという間に人垣が。ほてった体を冷やすなど参加者の活動を支えるとともに、注目を集めました。

【干潟の生き物と出合い 「次代に引き継ぐ」決意】

参加者は干潮だったゲーム開始の頃から次第に小さくなる干潟に立ち、潮の満ち引きを体感しました。競技の合間にウミビナなどの巻き貝やカニを見つけて大喜び。「いろんな干潟の生き物を知ることができて楽しい」と干潟を掘って探しました。
参加者には身近な環境に関心の高い大学生の姿も。鹿児島国際大1年の小松りりあさんは今回が初めての参加。「一生懸命取り組む子どもたちからパワーをもらった。この豊かな干潟を次の世代に引き継ぐためにも、今できることから始めたい」と決意を新たにしました。

◆主 催:NPO法人くすの木自然館、南日本新聞社
◆後 援:姶良市、姶良市観光協会

重富海岸の貴重な干潟の役割、そこに生息する生物を知り、SDGsを実感する 2022

最終レポート

干潟の大運動会 ~ 干潟に触って、遊んで、走って、SDGsを学ぼう~

REPORT
【多様な生物育む干潟で 遊び通じSDGs学ぶ】

「TOYOTA SOCIAL FES 」は、鹿児島県の美しい自然を守るための活動に取り組んでいます。今年は7月に姶良市の重富海岸で「干潟の大運動会」を開きました。

参加した約100人は干潟で泥だらけになりながら、競技やゴミ拾いなどを通じて、多様な生き物を育む錦江湾やSDGs(持続可能な開発目標)について学びました。

【泥の干潟を走り回り 海の環境保全に一役】

重富海岸は2012年、霧島錦江湾国立公園に加わった豊かな海の生き物の宝庫です。干潮時には約53ヘクタールと湾内最大の干潟が姿を現します。海と陸をつなぐ干潟には300種以上の生物が生息し、魚や鳥のえさ場でもある「うみのゆりかご」として、海の水質浄化や生物多様性を支えています。
この日はNPO法人「くすの木自然館」の浜本麦さん指導のもと、砂山作り「掘って運んで積み上げろ!」やバケツに海水をくんで大きなバケツにいるアヒルの人形を救出する「バケツリレー」などに挑戦しました。子どもたちは持ち前のパワーを発揮。跳ね上げた泥が顔に付いたり、ぬかるみに足を取られたりしながらも、懸命に干潟を走り回りました。最後に漂着物などのゴミを拾って回り、干潟の環境保全に一役買いました。

【ミストで体を冷やす 電源のアクア大活躍】

この日は午前11時時点で気温が30度を超す暑さに。そんな中、ハイブリッド車「アクア」が大活躍。高圧洗浄機の電源としてミストを発生させ、ほてった体を冷やすなど、参加者の活動を支えるとともに、注目を集めました。

【干潟の生き物と出合い 「次代に引き継ぐ」決意】

参加者は潮が満ちてゲーム開始時より徐々に小さくなる干潟に立ち、潮の満ち引きを体感しました。競技の合間にウミビナなどの巻き貝やカニを見つけて大喜び。「いろんな干潟の生き物を知ることができて楽しい」と干潟を掘って探しました。
参加者には親子連れに交じって、身近な環境に関心の高い大学生の姿も。小学生の頃から干潟の生き物観察会やゴミ拾いに参加してきたという鹿児島大3年の井手龍之介さんは、今回が初めての参加。「浜本さんの話を真剣に聞く子どもたちの姿に感動しました。今回の体験を通じて身近な環境や地球温暖化に興味を持ち、子どもの頃から親しんできたこの豊かな干潟を、次の世代に引き継ぎたい」と決意を新たにしました。

◆主 催:NPO法人くすの木自然館、南日本新聞社
◆後 援:姶良市、姶良市観光協会

錦江湾を題材に、幅広い世代に持続可能な社会のあり方を考え行動するきっかけをつくる 2021

最終レポート

干潟での学びと遊びを通して、みんなで持続可能な社会を考えましょう!

REPORT

【TSF!!2021】鹿児島開催

【11月6日、干潟を学ぶ活動を鹿児島で実施】

11月6日、鹿児島県では「今日から1歩踏み出すSDGsプロジェクト」と題し、海と干潟の生物を学ぶプログラムを実施しました。貴重な生態系を持つ姶良市の重富海岸を観察し、専門研究員の浜本先生に干潟に暮らす生物について教えていただきました。

【海と干潟の生き物について学ぼう】

例年は、参加者が干潟でのゲームを通じて干潟の生物を学ぶ活動をしています。しかし今年はコロナ禍のため、オンライン開催に移行しました。専門研究員の浜本先生がクイズ形式で錦江湾や干潟の生物を解説していただくプログラムを実施し、正解の解説が正しい知識の習得につながるようにしました。また、給電活動として新型アクアから電源を引き、電動のシャワーを動かす様子も分かりやすく伝え、SDGsの大切さを学びました。

【重富海岸に足を運んでみませんか】

今回はオンラインでの開催だったため、「重富海岸に行きたい」と思ってもらうことを主な目的にプログラムを組み立てました。実際、足を運んでいただき、美しい景観、直に伝わる波の音、踏みしめる砂の感触等から、この貴重な干潟を守りたいと思ってもらいたい、そして、それをSDGs社会の構築につなげたいと考えたからです。次回の活動では、参加者のみなさんと一緒に現地開催ができることを、心から願っています。そして、今年オンライン参加いただいたみなさんと、来年は重富海岸でお会いできたら幸いです。

【素晴らしい干潟、重富海岸を守りましょう】

自然豊かな鹿児島県ですが、錦江湾に「干潟」と呼べるのは3カ所しかありません。数少ない「干潟」をなぜ保護しないといけないのか?それは、干潟が「生命のゆりかご」だからです。今回、浜本先生から教えてもらった生物たちは、この干潟環境が無くなれば、その姿を目にすることはできません。また、海の食物連鎖に影響が出て、生態系を脅かしてしまいます。干潟を守ることは、人間らしい生活を送りたいという私たちを守ることにもつながります。

浜本先生は、知らない、興味がないから、どうでもいい…ではなく、知って、大好きになろうと教えてくれました。SDGsは、興味を持つ、意識を変えることから始まるのでは、と思います。給電活動で新型アクアから電源を引いたシャワー体験は、昔ではありえなかったこと。SDGsは、私たちのライフスタイルを環境を守りながら、時代に則した形に変えていく役割を持っています。

【これからも、干潟、海、自然を守りたい】

50年後、100年後、魚や寿司を食べられるかな?、という浜本先生の問いにドキっとした方も多かったのではないかと思います。今回の活動を通して、自然の干潟が持つパワーや、そのポテンシャルに、人間が学ぶべきことが多いとを感じられた方も多いのではないでしょうか。重富海岸の貴重な干潟をはじめ、美しい自然を守るには「どのような行動が必要なのか」を考えるきっかけを、参加者のみなさんと共有できたことをとてもうれしく思います。今回はコロナ禍で初めてのオンライン開催でしたが、来年は重富海岸でお会いしたいですね。参加してくださったみなさん、ありがとうございました!

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