那珂川クリーンアッププロジェクト
関東随一の清流「那珂川」をきれいにしよう

【今年も関東随一の清流、那珂川をキレイに!】
那須山麓を源とし、関東随一の清流といわれる那珂川。豊かな自然が残るこの川で、10月5日、今年で11回目となる「TOYOTA SOCIAL FES!! 2024」が開催されました。朝から青い空で暑いかと思いきや、なんと午前に降らずに済んだ秋の休日、事前応募にご参加者約100名は、淡水魚水族館「なかがわ水遊園」で那珂川に生息するアユについての講学を受けた後、那珂川にてクリーンアップ活動を行いました。

【自然が豊かな那珂川は全国屈指のアユの宝庫】
2012年から取り組んでいる、環境保全を目的としたこのイベント。開催当日、参加者は会場に展示されたアリウスの給餌実験を見学したり、なかがわ水遊園内のおもしろ魚館ホールに移動し、アユと那珂川と私たちについての座学を受け付けました。今回、座学を担当してくれたのは、なかがわ水遊園の岡村恭英さんです。年間500万匹も繁殖されるという那珂川のアユ。流域はダムなどの構造物が少なく、アユやサケなどが遡上しやすい、魚に優しい川だそうです。曲線が多い川の形状、ま た透明度の高い水質など、アユの餌となる苔が生えやすい環境が揃っているとか。

【家族や友達同士、楽しみながらゴミ拾い】
座学を終えた参加者たちは、同園東側の那珂川河川敷でクリーンアップ活動をスタート。関村さんは「ゴミはどこから来たのか、誰が使っていたのか、想像しながら拾ってみてください」とアドバイスをしてくれました。河川敷では慣れない河原の石に足を取られ、草を掻き分けながらも、家族連れや友達同士などで、ペットボトルや瓶などを拾っていました。土手では、クズやアレチウリといった外来植物の駆除にも汗を流していました。

【河川敷の清掃の後は、アユの塩焼きをみんなで味わうひと時】
一見しただけではきれいな河川敷も、歩いてみると結構なゴミが見つかりました。参加した子供たちは、「増水した跡にはたくさんのゴミが残っていた」、「サンダルやサッカーボールなど、ゴミもいろいろでびっくり」と、たくさんの発見があったようです。約45分の清掃活動が終わると、軽トラックの荷台には、ゴミや外来植物が入った袋が山積みになりました。活動を終えた参加者たちは、馬頭高校や水産試験場のスタッフが炭火でじっくり焼いてくれた、焼きたてのアユの塩焼きを堪能。「アユを初めて食べた」という子供たちも多く、笑顔で那珂川の恵みを味わっていました。

◆主 催:下野新聞社
◆共 催:栃木県なかがわ水遊園
「那珂川」の環境・水質・生態系保全を通じて、自然環境について考える
関東随一の清流「那珂川」をきれいにしよう

【今年も関東随一の清流、 那珂川をキレイに!】
那須山麓から県東辺部を流れる関東随一の清流、那珂川。鮎やサケの遡上で有名なこの川で、今年もTOYOTA SOCIAL FES!! 2023が開催されました。すっかり秋めいた3連休初日の10月7日、大田原市にある淡水魚水族館「なかがわ水遊園」と那珂川水系河川の清川では、事前応募の80名が参加してのイトヨの保全活動に関する座学とクリーンアップ活動が行われました。

【絶滅危惧種「イトヨ」の 保護活動に学ぶ】
2012年から取り組まれている環境保全の参加型アクションプログラム。今年は那珂川水系に生息している絶滅危惧種「イトヨ」の保護活動を目的に開催されました。開催当日、参加者は会場に展示されたオフィシャルカー、クラウンによる給電実演を見学したのち、なかがわ水遊園内のおもしろ魚館に移動し座学に参加。那須塩原市内や那珂川水系河川に生息するイトヨの生態について熱心に耳を傾けました。

【全国的にも数少ない イトヨが生息する那珂川】
今回、座学を担当してくれたのは、なかがわ水遊園の斎藤真子さん。クイズを交えながらイトヨの生態を分かりやすく説明してくれました。イトヨには海と川を行き来する陸海型と淡水のみで暮らす陸封系が存在し、陸封系がいるのは栃木県と北海道、青森県、福島県、福井県のみ。冷たくてキレイな水、水草のある場所を好むイトヨの生態を守ることはSDGs(持続可能な開発目標)の一つ、「陸の豊かさを守る」にも通じます。座学を通じてイトヨの生態を理解した参加者は、その後、バス2台に乗車し30分ほど移動。那須塩原市立鍋掛小学校に到着後、すぐ脇を流れる清川に向かい、二手に分かれ上流と下流からゴミ拾いを行いました。

【イトヨが泳ぐ清流を いつまでも守りたい】
45分ほどの活動を終えた参加者の手にはたくさんのゴミが。外来の水草や空き缶、プラスチックゴミに紛れ、自動車のワイパーの一部やケーブルなども回収されました。ある参加者は「イトヨは見られなかったものの、サワガニやカエルは見ることができました」と話し、別の参加者は「イトヨが住むキレイな川をいつまでも残したいと思いました」と語り、帰りのバスに乗車していきました。なかがわ水遊園に戻った参加者は、その後、飼育されているイトヨなどを観察した後、それぞれの家路につきました。

◆主 催:下野新聞社
◆共 催:栃木県なかがわ水遊園
関東随一の清流「那珂川」の環境・水質・生態系保全を通じて、自然環境について考える
関東随一の清流「那珂川」をきれいにしよう!

【TSF!!2022】栃木開催
【鮎やサケが遡上する那珂 川をキレイにしよう!】
那珂川は、関東随一の清流といわれるほど水質が良く、その流域にはダムなどの構造物が少ないため、鮎やサケなどが海から遡上してくる〝生き物たちに優しい川〟です。晴天に恵まれた10月30日、淡水魚水族館「栃木県なかがわ水遊園」(大田原市)に県内在住の学生や家族連れなど約65人(オンライン参加15組)が集い、自然と触れ合いながら那珂川の清掃活動を行いました。

【意外と知らない!? 淡水魚 「鮎」の不思議な生態】
この日のプログラムは盛りだくさん。参加者はまずMIRAIによる給電実演を見学し、館内の「おもしろ魚館」に移動。トークショーでクイズに挑戦し、那珂川と鮎の生態や関係についてしっかり学びました。その後、いよいよ館の東側に流れる那珂川へ。漁業協同組合長から那珂川の状況を聞いたり、橋の上から川の様子を見学しながら、ゴミ袋を手に活動場所へと向かいました。

【台風による増水後でも 澄み切った那珂川】
河川敷までの案内人は、なかがわ水遊園の細谷さん。周辺環境や川魚に関する話に耳を傾けながら歩を進めます。1週間ほど前に台風による大雨で増水し、河原の草木はところどころなぎ倒されていましたが、さすが清流那珂川。橋の上からでも泳ぎ回る魚や川底の様子が観察できるくらいに、水は澄み切っていました。大雨で洗い流された河原は一見するとゴミがないように見えますが、周辺の住宅や農地などから風で飛んできたビニールやペットボトルなどが草の間に隠れているとのこと。「河原を歩くのは初めて」と言う子どもや高校生は、河原の石に足を取られながらも草をかき分け、小さなゴミまで丁寧に拾い集めました。

【キレイな川で心が弾む 人も魚も元気になれる】
河原でのクリーンアップ活動は約30分。短い時間でしたが、軽トラの荷台がいっぱいになる程のゴミが集まりました。多くのペットボトルやお菓子の袋、弁当容器、大きなトタンも拾いました。ボランティア活動がしたくて初めて参加したという高校生は「思ったよりも河原での活動は体力が必要だと分かりました。自分が動いたことが環境保全の役に立つことがうれしい」と笑顔で汗を拭っていました。小さな魚を見つけた小学生は「川って楽しいね。またゴミを拾いに連れてきて」とお父さんにおねだり。子どもも大人もみんな清々しい表情で、清流那珂川を後にしました。

◆主 催:下野新聞社
◆共 催:栃木県なかがわ水遊園
◆協 力:那珂川北部漁業協同組合