SHIZUOKA 静岡 TOYOTA SOCIAL FES!! Presents 静岡の自然保護・再生プロジェクト with 静岡新聞社

静岡の美しい自然と野生生物を守り、未来につなぐこと 2023

最終レポート

相良海岸とアカウミガメを守ろう

REPORT
【相良海岸と アカウミガメを守ろう】

TOYOTA SOCIAL FES!! Presents 〜静岡の自然保護・再生プロジェクト〜が11月11日(土)、牧之原市相良海岸(須々木地区)で開催されました。県内外から108人が参加。アカウミガメの産卵場所である相良海岸でウミガメの生態について学び、砂浜を保護するための堆砂垣(たいさがき)作りに取り組みました。

【ウミガメについて 楽しく学ぶ】

地球環境について学んでいる常葉大学社会環境学部2年の曽根健太さん、小田優介さんからウミガメの生態とウミガメを取り巻く環境についてのミニ講座がありました。温度や湿度が適切に保たれている、他の動物からの被害に遭わないなどの条件を満たす砂浜が侵食され、ウミガメの産卵場所が減ってしまっているのだとか。堆砂垣を設置することによって風力が弱まり、風下に砂が堆積、砂浜を修復できます。参加者はウミガメの現状や堆砂垣作りの意義を真剣なまなざしで聞いていました。
続いて曽根さん、小田さんからウミガメクイズが出題されました。ウミガメが一度に産む卵の数や性別の決まり方など、全部で10問。グループごとに答えを考え、楽しくウミガメについて学びました。

【堆砂垣を作って 産卵場所を保護】

海岸に移動してグループごとに堆砂垣作りをスタート。同市のアカウミガメ保護団体「カメハメハ王国」の山本明男さんは「砂浜にアート作品を作るつもりで楽しんでください」と呼びかけました。サイズの異なる竹を組み合わせ、高さ約1・5メートル、長さ約5メートルの堆砂垣が10基完成。流木やゴミなどを拾い、海岸清掃も行いました。
参加者からは「日々の生活を見直す機会になりました」「環境のために自分たちに何ができるかを考えていきたいです」という声が聞かれ、「環境保護活動の大切さを知ってほしい」というカメハメハ王国や曽根さんたちの思いが参加者に伝わった様子。小田さんは「ウミガメを取り巻く現状の深刻さを伝えた上で堆砂垣作りにつなげられてうれしい」と話しました。

【環境保護を考える機会に 未来のためにできること】

「今日作った堆砂垣の効果を来年見に来てください」とカメハメハ王国の小野田祥未さん。今回の活動を思い出し、また相良海岸を訪れることが環境保護につながるはずです。持続可能な未来のために、できることから少しずつ。

◆主 催:カメハメハ王国
◆協 力:静岡新聞社・静岡放送、常葉大学
◆後 援:牧之原市

静岡の美しい自然と野生生物を守り、未来につなぐこと 2022

最終レポート

相良海岸とアカウミガメを守ろう

REPORT
【野生生物を守り、 未来につなぐ】

「TOYOTA SOCIAL FES!! Presents 〜静岡の自然保護・再生プロジェクト〜」が11月12日(土)に牧之原市相良海岸(須々木地区)で行われました。

3年ぶりの現地開催となった今回は晴天に恵まれ、約80人が参加。海岸でアカウミガメの産卵場所を保全するため、堆砂垣(たいさがき)の作成に取り組みました。

【アカウミガメの 生態を学ぼう】

カメハメハ王国の山本明男さんからアカウミガメの生態について説明がありました。アカウミガメの孵化(ふか)には、産卵環境が重要です。今回の活動場所周辺には黒い砂の静波海岸と白い砂の相良海岸があります。冷夏のときには砂の温度が上がりやすい静波海岸で孵化率が高く、暑い夏では砂の温度が上がりにくい相良海岸の孵化率が高いのだとか。「野生保護のためには、静波海岸と相良海岸のどちらでも産卵している状態が理想です。今日はウミガメの産卵場所を守るために堆砂垣を作ります」という山本明男さんの話に参加者は聞き入っていました。

【アカウミガメの 産卵場所を守ろう】

アカウミガメの生態について学んだ後、7グループに分かれて堆砂垣作りに挑戦しました。この目的は、堆砂垣を通過した風のスピードを緩やかにし、風に乗った砂を落とすこと。砂が溜まることで侵食された海岸を修復でき、砂浜の中でも孵化率の高い場所を保全することができます。カメハメハ王国の小野田祥未さんは「皆さんの作った堆砂垣がどのような役割を果たしているのか、来年の春以降に見に来てください」と呼び掛けました。

【静岡の豊かな環境を守り 地域の未来を作る】

「アカウミガメの産卵場所を守る手助けになれればうれしいです」「これまで海岸清掃に関わってきました。みんなで集まるきっかけがあればと思っていたところ、すてきな機会があったため参加しました」という声が聞かれました。堆砂垣作りが終わった後は、参加者で協力して海岸の流木を拾いました。環境保全の活動を通して地域の未来を作ることが、このプロジェクトの理念です。環境について考え、行動する活動の一助となる取り組みを今後も展開していきます。

◆主 催:カメハメハ王国
◆後 援:牧之原市
◆協 力:静岡新聞社・静岡放送

静岡の美しい自然と野生生物を守り、未来につなぐこと 2021

最終レポート

相良海岸とアカウミガメを守ろう

REPORT

【TSF!!2021】静岡開催

【海と自然について考える活動を静岡県で実施】

11月13日、静岡県でのTOYOTA SOCIAL FES!!は「相良海岸とアカウミガメを守ろう」プログラムを実施しました。オンライン開催のみでしたが、138名もの方々が参加。当日は牧之原市のシーサイドパークを会場に、楽しみながら環境について学べるオンラインイベントを配信しました。

【楽しく学ぼう、環境のこと】

このプログラムは2012年から始まり、今回で9回目となりました。例年、アカウミガメ保護のため堆砂垣を海岸に作る活動をしていましたが、今回はオンラインで参加できるイベントを企画しました。SBSラジオパーソナリティ・鉄崎幹人さんを招いて、自然保護団体「カメハメハ王国」と一緒に、相良海岸の自然とアカウミガメの生態を学ぶ環境教室を実施。ウミガメの貴重な動画やスライド資料で解説し、実物のカメを見せることで、楽しみながら学べるプログラムとなりました。

【ふるさとの自然に想いを馳せて】

相良海岸やウミガメについて、外来種の問題についてなど、普段なかなか聞くことのできない貴重なお話を聞く事で、ふるさとの海や自然環境について考えてもらうきっかけになればと思っています。今年は今までよりも多くの人たちが楽しめる、オンラインでのイベントとなったのではないでしょうか。

【生物多様性について考えよう】

静岡県・牧之原市では、ウミガメを守る活動に加えて、陸上でも日本の在来種であるカメを守る活動をしています。外来種のミシシッピアカミミガメを防除する活動をしている三根加奈子さんにお越しいただき、在来種のニホンイシガメとの違いや特徴を説明してもらいました。実際のカメを見るととても可愛らしく、外来種も在来種も関係なく、それぞれが大切な命であることを実感しました。外来種に罪はない…悪いのは持ち込んだ人間、捨ててしまう人間。外来種問題から私たちが学ぶべきこと、そして自然との向き合い方や命について考える機会になりました。

【できることから始めよう】

今年度はオンライン開催だからこそ、県外から試聴してくれた参加者もいらっしゃいました。海やウミガメを守るためには、ゴミは持ち帰り、決められたルールの中で処分をすること、なるべくゴミを出さないように生活することなど、おうち時間の合間にできることを実践することが大切です。豊かな海と命を守るための理解を深め、できることから始めてみましょう。

【豊かで美しい環境を未来へ】

ゴミを食べて死んでしまったウミガメ、居場所を失ったニホンイシガメ。生き物たちは私たちにメッセージを伝えています。そのメッセージを受け取って、行動できるのが人間です。私たち一人一人の意識が変われば、命を守り、未来を守ることに繋がります。豊かで美しい地球を未来に引き継げるはずです。身近なできることから、楽しく始めてみましょう!参加してくださったみなさん、ありがとうございました!

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