SAGA 佐賀

県立森林公園自然池再生プロジェクト 2025

最終レポート

自然池の水質浄化を進め、多種多様の生き物が棲息する水辺の環境づくりを目指す

REPORT
【池の水を抜いて天日干し約120人が環境復活作戦】

池の水を抜き、天日にさらす「池干し」は、佐賀県内で行われてきた伝統的な水辺の環境管理法の一つです。県民の憩いの場として親しまれている佐賀県立森林公園(佐賀市)でも毎年、水生生物の生態系調査を兼ねた「水環境復活作戦」を展開しています。本年度は11月8日、公園関係者や地域住民、佐賀大学の生き物サークル「Green‒Nexus」など約120人が参加して実施されました。

【水位を落とし底泥が露出水質悪化の根源を改善へ】

森林公園の「自然池」は、水辺の環境だけでなく、季節の花や野鳥観察も楽しめる人気スポットですが、水質悪化が長年にわたる課題でした。雨水をためてできている池で、ろ過装置はあるものの、土砂や落ち葉が池底に堆積し、年に一度の池干しは環境維持のために欠かせない作業となっています。今年は10日ほど前から排水し、池は中央部を除き、底泥が露出しました。好気性微生物によって有機物が分解され、水質悪化の原因であるリンなどを吸着・固定化する効果があります。

【池の中に特定外来生物絶滅危惧種も2種確認】

水が残った池の中央部には、魚が群がっていました。参加者はタモを持って、魚を追い込んで捕獲。コンテナとブルーシートでつくった臨時プールに移すと、多様な生物たちが確認できました。最も多かったのがゲンゴロウブナで、特定外来生物のブルーギルやミシシッピアカミミガメのほか、絶滅危惧種のニッポンバラタナゴやツチフキの姿も見ることができました。初めて参加した久保竣也さん(高木瀬小3年)は「思っていた以上に魚がたくさんいることが分かって、面白かった」と瞳を輝かせていました。

【大学生が捕獲生物を解説子どもたちの興味を喚起】

子どもたちを前に、Green‒Nexusメンバーの亀井裕介さん(農学部3年)が捕獲した生物の生態や、淡水魚を食べてきた佐賀の食文化などについて解説。「生物多様性が豊かであればあるほど、巡り巡って私たちの暮らしも豊かになっていく」と話しました。代表の椎葉那月さん(農学部2年)は「昨年と比較して(絶滅危惧種の)バラタナゴが増えていて、毎年の活動の効果が表れているのではないかと感じる。何よりも、子どもたちに魚に触れ合い、自然を考えるきっかけになっているのは、すごく大事なこと」と活動を継続する意義を語りました。

◆主 催:佐賀新聞社、パークマネジメントさが
◆協 力:さが水ものがたり館、佐賀大学Green-Nexus

県立森林公園自然池再生プロジェクト 2024

最終レポート

自然池の水質浄化と、多種多様の生物が棲息する水辺の環境づくりを目指す

REPORT
【人工池の水位を下げ水生生物などを観察】

佐賀県民の憩いの場として広く親しまれている佐賀県立森林公園。佐賀市を貫く嘉瀬川の東岸に位置し、敷地面積約40㌶には、芝生公園のほかに野球場やテニス場などのスポーツ施設も併設しています。公園中央には河川とのつながりを持たない、雨水だけで貯水した人工の親水施設「自然池」があります。そんな自然池の水位を下げる「池干し」を11月9日に実行し、大学生や親子連れが、池に生息する魚や水生生物について観察しました。

【親子連れや大学生が浅瀬に追い込み魚捕獲】

自然池の池干しは、水質改善と池の生態系調査を目的に約10年前から続いています。この日は、公園の関係者や周辺の住民など約140人が参加しました。佐賀の水環境や水生生物を研究する学生サークル「佐賀大学Green‐Nexus」のメンバーや一般の参加者が、タモやバケツを持って、一列に並んで魚を浅瀬に誘い込みました。

【臨時プールに魚を放ち子どもたちは興味津々】

池干しで捕まえた魚や水生生物は、コンテナとブルーシートでつくった臨時のプールに放たれました。子どもたちはプールを囲み、身を乗り出しながら悠然と泳ぐフナなどに興味津々。手を伸ばして、必死になって魚を捕ろうとしていました。白石町から参加した小学2年生の田島諒人さん(8)は、魚を生け捕る大学生の投網をじっと観察し、外来種のブルーギルが網にかかると「外来種の魚だからすぐに取り除かないとダメ」と話し、テナガエビをつかむと「素揚げにすると美味しいんだよ」と声を弾ませていました。

【大学生が生態系説明環境保全の大切さ訴え】

自然池から捕獲した魚や水生生物について佐賀大学Green‐Nexus代表の亀井裕介さん(佐賀大学農学部2年)が解説。この日数多く捕獲したフナについて「佐賀にはヘラブナやギンブナなど3種類しかいません。ヘラブナはもともと琵琶湖にしか生息しておらず、佐賀にいるということは国内外来種となります」と説明しました。副代表の古川陽渡さん(同農学部2年)は「実際に池に入ってみると、大きな魚がぶつかってきて、自然池でも、生息する生き物の多様性を感じました。参加者は池干しを通じて、自然の豊かさに満足したはず」と話しました。

◆主 催:佐賀新聞社、 パークマネジメントさが
◆協 力:NPO法人嘉瀬川交流軸、佐賀大学Green-Nexus、久保田まちづくり協議会、嘉瀬まちづくり協議会、鍋島まちづくり協議会

自然池の水質浄化を進め、多種多様の生き物が棲息する水辺の環境づくりを目指す 2023

最終レポート

池の水を抜いて、発見する生き物。その生態系と水質浄化について学ぼう!

REPORT
【人工池の水位を下げ 水生生物などを観察】

佐賀県内の憩いの場として県民から広く親しまれている佐賀県立森林公園。佐賀市を貫く嘉瀬川の東岸に位置し、敷地面積約40ヘクタールには、芝生公園のほかに野球場やテニス場などのスポーツ施設も併設しています。公園中央には河川とのつながりを持たない、雨水だけで貯水した人工の親水施設「自然池」があります。そんな自然池の水位を下げる「池干し」を実行し、大学生や親子連れが、池に生息する魚や水生生物について11月11日に観察しました。

【親子連れや大学生が 浅瀬に追い込み魚捕獲】

自然池の池干しは、水質改善と池の生態系調査を目的に10年前から続けられています。この日は、公園の関係者や周辺の住民など約170人が参加しました。佐賀の水環境や水生生物を研究する学生サークル「佐賀大学Green‐Nexus」のメンバーや市民らが、タモやバケツを持って、一列に並んで魚を浅瀬に誘い込みました。

【臨時プールに魚を放ち 子どもたちは興味津々】

池干しで捕まえた魚や水生生物は、コンテナとブルーシートでつくった臨時のプールに放たれました。子どもたちはプールを囲み、悠然と泳ぐフナなどに興味津々。身を乗り出しながら手を伸ばして、必死になって魚を取ろうとしていました。佐賀市内から友達同士で参加した小学4年生の田中一成君と一丸智也君は、外来種のブルーギルを見て興奮。「本当にしましま模様で青みがかっている」など声を上げ「外とのつながりのない単独池に、こういう外来種がいるのは、放流したとしか考えられない」と話していました。

【大学生が生態系説明 環境保全の大切さ訴え】

自然池から捕獲した魚や水生生物について佐賀大学農学部1年の亀井裕介さんが解説。この日たくさん捕獲したヘラブナについて「ヘラブナはもともと琵琶湖にしか生息しておらず、佐賀にいるということは国内外来種となります」と説明しました。佐賀大学Green‐Nexus副代表の藤久保あさひさん(佐賀大学理工学部2年生)は「人工池にも多種多様の生物が生息している。身近な生物が消えてなくならないように、私たちの生活行動が環境保全に密接につながっている」と話しました。

◆主 催:佐賀新聞社、佐賀県立森林公園指定管理者/パークマネジメントさが
◆協 力:NPO法人嘉瀬川交流軸、佐賀大学Green-Nexus、久保田まちづくり協議会、嘉瀬まちづくり協議会、鍋島まちづくり協議会

自然池の水質浄化を進め、ホタル飛び交う美しい池を目指す 2022

最終レポート

自然池に生息する生物の観察と水質浄化に取り組もう!

REPORT
【都市型公園の人工池の 水位下げ魚など捕獲】

佐賀県立森林公園は、佐賀市南西部に位置する都市型公園であり、県民の憩いの場として親しまれています。野球場などスポーツ施設を含め敷地面積約40ヘクタールで、公園中央には、雨水だけで貯水した親水施設「自然池」があります。池にはコイやフナなど多様な水生生物が生息しています。

そんな自然池の水位を下げ、大学生や親子連れがどんな生き物がいるのかを11月12日に調査しました。

【親子連れや大学生が 浅瀬に追い込み魚捕獲】

自然池の池干しは、水質改善と池の生態系調査を目的に9年前から続けられています。この日は、公園の関係者や周辺の住民など約190人が参加しました。佐賀の水環境や水生生物を研究する学生サークル「佐賀大学Green‐Nexus」のメンバー約40人が、タモやバケツを持って、一列に並んで魚を浅瀬に誘い込みました。

【臨時プールに魚を放ち 子どもたちは興味津々】

浅瀬で捕まえた魚は臨時に設置されたプールに放たれました。多様な水生生物に興味津々の子どもたちはプールに入って魚を追い、小魚やテナガエビを手ですくい、体長20センチを超えるフナやコイは両手でつかみ取りに何度も挑戦。公園の近くに住む古野航大君(5)は「フナを初めて触ったよ」と興奮した様子。父親の春佳さん(38)は「公園の人工池とはいえ、魚影がたくさんみられ、住宅地に近くても自然の豊かさを実感できた」と笑顔で話しました。

【大学生が生態系説明 ブラックバスは駆除】

「これは平べったいのでヘラブナ。日本のどこにでもいる魚だよ」「しましま模様の小魚はブルーギル。外来種なので、この池にいちゃいけないんだ」などと、淡水魚の生態に詳しい大学生が、子どもたちが持ち寄った魚について説明しました。その後、在来種は池に戻し、ブラックバスなど外来種は駆除しました。奥津巧海さん(23)=佐賀大学4年生=は「佐賀の都市近郊の水辺には、在来種と外来種が混在している。多くの人にどんな魚がいるかを知ってもらい、今後の佐賀の水環境の保全に役立てたい」と話しました。

◆主 催:佐賀新聞社、佐賀県立森林公園指定管理者/パークマネジメントさが
◆協 力:NPO法人嘉瀬川交流軸、佐賀大学Green-Nexus、久保田まちづくり協議会、嘉瀬まちづくり協議会、鍋島まちづくり協議会

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