豊かな瀬戸内海の生態系を守ろうプロジェクト
海の健康を守る藻場について調査しよう!
【海の生き物を楽しく調査 学生ら120人が環境学ぶ】
環境保全について学ぶ体験型イベント「TOYOTA SOCIAL FES!!2025」が10月4日、玉野市胸上の北興化学工業内にある北興会館と吉浦海岸で開かれました。岡山県内の親子連れや学生ボランティア約120人が参加。岡山大学の佐野亘助教から魚介類のすみかとなるアマモの藻場について学び、環境教育などを行う企業イノカの松浦京佑さんの指導で生き物の観察に取り組みました。
【生物育てる藻場が消失漁獲量に深刻な影響】
藻場は、魚介類の〝隠れ家〟や産卵場、生育場になることから「海のゆりかご」と呼ばれています。ところが地球温暖化や沿岸開発の影響により、瀬戸内海では1960年代から90年代にかけて約7割の藻場が消失。胸上漁協の國屋利明組合長も「ここ20年、特にアナゴやシャコ、カニが減っている。藻場がなくなり、成長途中で食べられているのかも」と話していました。そこで参加者は「海の中で何が起きているか」を調べるため、吉浦海岸に出て、水底に生息する生物を調べる「ベントス調査」を行いました。
【砂浜に生き物がいっぱい大人も子どもも調査に夢中】
砂浜から岩場にかけて約100メートルの範囲を10チームに分かれて調査がスタート。参加者は自分の持ち場の泥砂をスコップで掘り起こしました。すると中から小さなシャコやハゼ、カニ、貝類が次々と出現。家族で参加した宇都宮旭さん(8歳、岡山市)は「シャコを初めて取れてうれしい」とにっこり。思わぬ釣果(?)にあちこちで歓声が上がり、大人も子どもも予定時間を超えて生き物探しに没頭しました。
【海の豊かさを知り藻場の大切さを実感】
約1時間の調査の結果、吉浦海岸には予想をはるかに超えた量の生物がいることが判明しました。また枯れて黄色くなったアマモが生えていることも確認され、かつてこの地に藻場があったことも予想されました。さらに漁獲量が減っているシャコの稚魚も多数見られたことから、國屋組合長の予想通り、大きくなる前に捕食されている可能性が強まりました。調査を通して岡山の海の豊かさに触れるとともに、生物多様性が失われつつあることを体感した参加者たち。かつての豊かな海を取り戻すにはどうすればいいか、何ができるかと、それぞれが思いをはせる一日となりました。
◆主 催:山陽新聞社
◆共 催:イノカ、瀬戸内渚フォーラム
◆協 力:北興化学工業、岡山大学教育学部、ノートルダム清心女子大学、環境部ECOLO
◆企画制作:山陽新聞社 メディアビジネス本部
海ごみゼロへ!豊かな里海守るため
チャーター船で行く海岸クリーン大作戦!!
【歴史や環境学習を通じて 豊かな資源を守り伝える】
環境保全について学ぶ体験型イベント「TOYOTA SOCIAL FES!! 2024~海ごみゼロへ! 豊かな里海守るため~」が10月5日、備前市の鹿久居島で開かれました。岡山県内の親子連れや学生ボランティアら約130人が参加し、浜に打ち上げられたゴミを拾い集めました。また、環境学習を通じ、海が育んできた豊かな資源を守り伝えることの大切さを再認識しました。
【海ゴミ漂着の現状知る 歴史と恵み考える機会】
同島がある同市日生エリアを含む瀬戸内海は、四方を陸に囲まれた閉鎖性水域で年間4500トンもの海ゴミが漂着しています。多島美を誇る瀬戸内海が日本初の国立公園に指定され、今年で90周年を迎えたことから、歴史と海の恵みについて考える機会にしてもらうため、クリーン作戦を企画しました。
【みんなで活動に達成感 アマモ再生理解深める】
JR日生駅前に集合した参加者は、チャーター船で同島北東の岩浜へ。普段人の出入りがない場所で、大量にたまったペットボトルや空き缶、発泡スチロールなど計430キロを回収。金属類、瓶類などに選別後、収集車に積み込みました。ノートルダム清心女子大学3年藤森さくらさん(21)は「想像以上のゴミの量で、みんなと協力し浜をきれいにでき、達成感を味わった。機会があればまた参加したい」と話していました。また、往復の船内では、日生町漁業協同組合が同エリアで約40年にわたって取り組んでいる海草・アマモの再生活動について、同組合の天倉辰己専務理事が映像を交えながら紹介。アマモ場が増え、海の環境保全に寄与している現状に理解を深めました。
【〝船旅〟や活動を通じ 美しいふるさとの風景 きれいな環境次世代に】
また、同駅前では、電気自動車のバッテリーから給電し、扇風機を回すデモンストレーションや、ハイブリッドカーの展示もありました。地球温暖化で自然災害が多発する中、防災の観点から外部給電ができる車種への関心は高く、家族連れらが見学していました。青空と太陽の光が降り注ぐ下、参加者は、往復約1時間の〝船旅〟も体験。船上から、日光を受け、きらきらと反射する海面や緑豊かな島々を眺めながら、ふるさとの景色と環境を守るため、何をすべきかを改めて考え、きれいな環境を次世代につないでいく決意を新たにしました。
◆主 催:山陽新聞社、一般社団法人みんなでびぜん
◆協 力:備前市、日生町漁業協同組合、環境部ECOLO、ノートルダム清心女子大学、NPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)
「令和の大改修」を終えた岡山城の歴史に触れながら、周辺の環境保全・美化を目指す!
みんなで守ろう!岡山と岡山城
【歴史や環境学習通じて ゴミ減の必要性再認識】
環境保全について学ぶ体験型イベント「TOYOTA SOCIAL FES!! 2023~おかやまの未来のためにできること~」が9月30日、岡山市の岡山城一帯で開かれました。岡山県内の親子連れや学生ボランティアら約90人が参加し、美化活動を展開。また、歴史や環境学習を通じ、自然豊かなまちを未来に残すため、ゴミを減らす取り組みの必要性を再認識しました。
【岡山城や旭川周辺巡り 世代を超えて美化活動】
「令和の大改修」を経て昨秋、リニューアルオープンした岡山城。岡山を代表する観光地で、市民らによる清掃活動も盛んな一方、そばを流れる旭川にはゴミがたまる「ホットスポット」があることも知られています。参加者は岡山城を発着点に、旭川河川敷や後楽園周辺を巡り、空き缶やペットボトル、落ち葉などを約1時間にわたって丹念に拾い集めました。
【海ゴミの7割陸域から 河川や用水路通り流入】
活動後、岡山城の学芸員が城の歴史を紹介したほか、海ゴミ削減を目指すプロジェクトを担当する山陽新聞記者による環境学習が行われました。記者は、瀬戸内海の海ゴミの約7割が陸から排出され、河川や用水路を通って流入している現状を説明。「近年は、微細化したマイクロプラスチックが、人体へ蓄積され悪影響を及ぼす懸念が指摘されています。岡山のためにできること、知ることから始めましょう」と呼びかけました。
岡山大学3年田口玲奈さん(20) は「上流から流れてくる川ゴミが多く、一人一人の意識が大切だと思った。いろんな世代の人と一緒に活動できて良かった」と話していました。
【環境テーマの体験通じ ふるさとの豊かな自然 次世代へ継ぐ決意新た】
このほか、プラグインハイブリッド車のバッテリーから電気製品へ給電し、お湯を沸かすデモンストレーションや、二酸化炭素の排出量が少なく環境にやさしい次世代自動車の展示もありました。気候変動による自然災害が増える中、防災の観点から外部給電ができる車種に関心が高まっており、学生らが熱心に見学していました。日中の厳しい暑さが残る中、参加者は、現在の岡山のまちの原点となった岡山城一帯で、歴史を振り返るとともに、多彩な体験を通じ、ふるさとの豊かな環境を守るため、一人一人ができることを改めて考えた一日になりました。
◆主 催:山陽新聞社
◆協 力:環境部ECOLO、ノートルダム清心女子大学
産業廃棄物のリサイクル工場を見学し、資源の大切さと環境保護について学習しよう!
工場見学や児島湖の生物観察・こけ玉作りを通して、環境保護を勉強しよう!
【TSF!!2022】岡山開催
【自然を守るため できること学ぶ】
新型コロナウイルス禍を乗り越え、3年ぶりに環境イベント「TOYOTA SOCIAL FES!! 2022~リサイクル学習プロジェクト~」が10月1日、岡山市南区藤田のコンケングループ・藤クリーンリサイクルセンターで開かれました。県内の親子ら約70人が参加し、産業廃棄物リサイクルの見学やコケ玉作りなどを通じ、環境を守るため行動する大切さを学びました。初のオンライン中継もあり、親子ら25組が視聴しました。
【廃棄物を再生する 巨大プラントを見学】
参加者はヘルメットをかぶり、リサイクル工程の見学へと出発。産業廃棄物を分別したり、粉砕したりと、素材や状態に応じて適切に処理し、再生砂や改良土、燃料、建材へと生まれ変わらせる各種施設を間近で観察しました。
案内役の藤クリーンの社員らから「ビルの解体で廃棄されたコンクリートを細かく砕いて建築用の砂として再利用する」「プラスチックには再生できるものとできないものがあるが、混ぜて捨てるとすべて埋め立てゴミとして処理するしかない」などと説明を受けながら、参加者は巨大なプラントや重機が稼働する様子に見入っていました。
【再生処理土使い コケ玉を作製】
植物の根を土で球状に包み、コケを張り付けて作るインテリア・コケ玉作りにも挑戦。きびの森植物園(岡山県吉備中央町)の藤岡成介マネージャーに教えてもらいながら、再生処理土と古畳のイグサを細かく砕いたものを混ぜた土で、シソ科の植物を包み、その上をコケで覆って糸で固定しました。岡野楓さん(11)=倉敷市=は「廃棄物を利用し、自然を表現できるのはすごい」と満足気に自作のコケ玉に最後の仕上げをしていました。
【循環型社会目指す 多彩な取り組みを体験 高まる環境保全意識】
この日はほかに、最新のエコ技術を搭載した車両の展示や、車のバッテリーから家電製品へ給電する実演、ショベルカーなど働く車の試乗・撮影会もありました。参加者はさまざまな体験を通じ、環境循環型社会を目指す意味や、ごみを減らすキーワード・3R(リデュース、リユース、リサイクルの頭文字)について、理解を深める秋の一日を過ごしました。
◆主 催:山陽新聞社
◆協 力:コンケングループ