大分の水辺をピカピカにしよう
磯崎海岸をアカウミガメの古里にしよう

【「再びウミガメの古里へ」学生や住民らが清掃活動】
大分市馬場の磯崎海岸で10月26日、TOYOTA SOCIAL FES!!が開かれました。かつてアカウミガメの産卵地として知られていた海岸ですが、2013年以降は産卵が確認されていません。「再びウミガメの古里にしよう」という目標の下、大分県内の学生や地元住民ら約80人が集まってゴミ拾いなどに取り組みました。

【海洋ゴミは大きな問題身近なことから調べて】
ミニ講義ではNPO法人おおいた環境保全フォーラムの内田桂理事長が、ウミガメの生態について「漁業用の網に絡まって死んだり、漂着したプラスチックゴミで産卵場所が汚れたりして絶滅の危機にある。海洋ゴミが大きな問題となっている」と説明しました。大分県立芸術文化短期大学の藤原厚作講師は、漂着する海洋プラスチックゴミについて解説。「何度も漂着と漂流を繰り返している古いゴミや、壊れた養殖資材など、海岸ごとに特徴がある。身近なところから調べて、環境問題に関心を持ってほしい」と呼びかけました。

【アートに生まれ変わるペットボトルキャップ】
参加者は日本文理大学(NBU)の学生の指導に沿って、ペットボトルキャップを使ったアート制作に挑戦しました。捨てればゴミですが、活用すればすてきな作品に生まれ変わります。その後、海岸に移動して漂着ゴミを拾い集めました。芸文短大2年の河野琴音さんは「ゴミの量や種類の多さに驚いた。私たちが気を付ければ減らせる物ばかり」と感想を述べました。NBU2年の宮﨑航平さんは「プラスチックゴミは海の中で分解されず、生き物に悪影響を及ぼす。減らす意識を広めていきたい」と話しました。

【参加者が力を合わせてきれいにした磯崎海岸環境保全へ意識高まる】
イベントには大学生や高校生、小学生、地元の人たち、企業の社員などさまざまな人が参加しました。芸文短大2年の吉武鈴菜さんは「みんなで力を合わせて海岸をきれいにすることができた。一人一人の行動が大きな成果につながる」と実感しました。参加者はゴミ拾いやアート制作を通して、環境保全への意識を高めました。ペットボトルキャップの作品で表現したのは、ふ化したウミガメが海に入っていくシーン。参加者の意識が地域全体に広がっていけば、きっと磯崎海岸にウミガメが戻ってくることでしょう。

◆主 催:大分合同新聞社
◆共 催:NPO法人おおいた、環境保全フォーラム、日本文理大学
◆協 力:馬場区自治会
大分の豊かな水資源を未来に残そう
礒崎海岸をアカウミガメの古里にしよう

【再びウミガメの古里へ 110人が環境づくり】
大分市馬場の磯崎海岸で10月28日、TOYOTA SOCIAL FES‼が開かれました。かつて磯崎海岸は、アカウミガメの産卵地として知られていましたが、2013年以降、産卵が確認されていません。ウミガメが再びこの場所に戻ってくることを願って、県内の学生や地元住民ら110人が協力し、ウミガメが産卵しやすい環境づくりに取り組みました。

【別府湾を漂着するゴミ 早く回収するのが重要】
活動前のミニ講義では、NPO法人おおいた環境保全フォーラムの内田桂理事長がウミガメの生態について説明。「子ガメに標識を付けて放流調査しているが、どこで産卵してどこで生活しているか、まだまだ分からないことがたくさんある」と話しました。
大分県立芸術文化短期大学の綾部誠准教授と学生は、別府湾を回遊する海洋プラスチックゴミについて解説。「漂流と漂着を繰り返している古いゴミがある。マイクロプラスチックになったら回収が難しいので、早く回収することが大事」と話しました。参加者はNBU日本文理大学生の指導の下、ペットボトルキャップを使ってアート制作に挑戦。その後ビーチに移動し、漂着ゴミを拾ったり、ウミガメが産卵しやすいように人工の光を遮るクロマツ林を整備したりしました。

【たくさんの人が協力し 清掃やクロマツ林整備】
参加した芸文短大2年の冨山菜々さんは「漂着ゴミの種類は海岸ごとに異なる。ウミガメのためにゴミを減らしたい」、NBU2年の佐藤凜太朗さんは「たくさんの人と協力して活動できた。ウミガメがやってくる海岸になるといい」と感想を述べました。

【地域の未来を守るため 一人一人楽しみながら 環境保全へ意識高める】
今回のフェスに参加したのは大学生や高校生、小学生、地元住民、企業の社員など。年齢も職業も異なるさまざまな人々が集まり、「磯崎海岸をウミガメの古里にしよう」という共通の目標に向かって活動しました。
ペットボトルキャップを使い、全員で作ったアート作品のモチーフはウミガメ。いつか磯崎海岸に戻ってきてほしいという思いを込めています。今回の活動を通じて、一人一人が環境保全への意識を高めました。地域の未来を守る地道な活動を、これからも続けていきましょう。

◆主 催:大分合同新聞社
◆共 催:NPO法人おおいた環境保全フォーラム、NBU日本文理大学
◆協 力:馬場区自治会
大分の豊かな水資源を未来に残そう
磯崎海岸をアカウミガメの古里にしよう

【アカウミガメを守ろう 磯崎海岸で環境活動】
豊かな海辺の環境がある大分県。杵築市や国東市などのいくつかの砂浜は、絶滅危惧種であるアカウミガメの産卵地となっています。別府湾に面した大分市馬場の磯崎海岸もその1つ。2011年と12年に産卵がありましたが、それ以降は確認されていません。
3年ぶりに開催された大分のTOYOTA SOCIAL FES!!は、磯崎海岸をアカウミガメにとって産卵しやすい環境にしようと取り組みました。

【大学生ら約80人が参加 生態や海ゴミ学ぶ講義】
ウミガメが産卵する美しい砂浜を守ろうと、10月29日、地元の大学生や住民など約80人が磯崎海岸に集まりました。活動前のミニ講義では、NPO法人おおいた環境保全フォーラム理事長の内田桂さんがウミガメの生態について紹介し「アカウミガメは30年ほどかけて太平洋を横断し、生まれた場所に帰ってくる。1頭でも多くの親ガメを助けて、産卵できる環境を整えていくことが必要」と呼び掛けました。
県立芸術文化短期大学講師の藤原厚作さんは、学生と共に調べた大分県の海洋プラスチックゴミに関する調査結果を説明。「海のゴミは漂流と漂着を繰り返している。1個が100個の小さいゴミになる前に回収することが大事」と話しました。

【清掃活動や林の整備 鮮やかなアート制作も】
砂浜での活動は4班に分かれて行いました。海岸に流れ着いたゴミを拾う活動の他、ふ化した子ガメが海へ戻れるよう人工の光を遮るクロマツ林を整備。プラスチック容器や漁具などが参加者の手でゴミ袋に入れられていきます。NBU日本文理大学の学生は「環境意識を高めるきっかけになれば」と、参加者と一緒にペットボトルキャップを使ったアートを制作。清掃活動が終わるまでにウミガメをモチーフにした鮮やかな作品が出来上がりました。

【行動が未来をつくる 協力しながら活動を】
活動を終えて、参加者からさまざまな声が聞かれました。「講義を受けてからゴミを拾うと、思った以上の多様なゴミがあることに気がつき、意識が変わりました」「身近な海岸に大小さまざまなプラスチックゴミがあることが衝撃でした」「環境問題は目に見えにくいけれど、解決に向けて少しずつでも前に進めていければうれしいです」自分たちで進めた1歩が、未来の環境をつくる礎になります。たくさんの人が協力しながら、これからも自然環境を守る活動を続けていきましょう。

◆主催:大分合同新聞社
◆共催:NPO法人おおいた環境保全フォーラム、NBU日本文理大学
◆協力:馬場区自治会