NAGASAKI 長崎 TOYOTA SOCIAL FES!! Presents きれいな大村湾を守ろうプロジェクト with 長崎新聞社

未来の生物を守ろうプロジェクト 2024

最終レポート

恐竜パークから学ぼう!生物の未来を大切に

REPORT
【かつて恐竜が歩いていたそんな海岸が長崎に!】

「恐竜」という言葉にどんなイメージを持っていますか? 私たちの生活とは結び付かない、遠い昔の生き物?今年の長崎でのTOYOTA SOCIAL FES!!は、そんな常識を覆す、わくわくドキドキする活動でした。小雨がちらつく11月10日、恐竜好きをはじめとする約60人の参加者が集まりました。かつて恐竜が歩いたと言われる海岸が今日の活動の舞台です。

【恐竜パークが抱える海洋ゴミの漂着問題】

みんながやってきたのは長崎県長崎市の「長崎のもざき恐竜パーク」。多くの化石が発見される野母崎エリアに2021年にオープンした新しい公園です。目の前には雄大な海が広がります。じつは今、この海でとある問題が発生しているそう…。それは、海洋ゴミの漂着問題。長崎市環境部ゼロカーボンシティ松山係長がクイズ形式で分かりやすく教えてくれました。引っ掛け問題に笑いが起きたり、解説に「へ~」という声が上がったりと大盛り上がり。ポイ捨てされたゴミが海に流出して海岸に漂着することを知り、海洋ゴミを減らすためには、1人ひとりの心掛けが大切なのだと実感しました。

【恐竜時代と私たちの結び付きを実感】

今日はあいにくの雨で、予定していた海岸清掃は残念ながら中止に。その代わり、ベネックス恐竜博物館を見学することに! じつはここは、全国に3つしかない恐竜博物館のうちの1つ。スケールの大きな化石を前に、みんな、学芸員の竹内一真さんの解説に聞き入りました。雄たけびを上げた後にこちらを静かに見つめる恐竜ロボットの瞳は、何かを語り掛けているようにも感じました。

【恐竜が見ていた海を未来の生物たちへ残せますように】

多くの生き物たちが生息している恐竜パークを悩ませているゴミ問題は、人類の行動によって起こったもの。そう考えると、かつて恐竜の目に映った海は、どれほど美しかったことでしょう。恐竜に興味があって参加したという学生は「ゴミ問題などを学んで、ほかの生き物に優しくしようと思った」と語りました。今、私たちの目の前に広がる雄大な海は、恐竜たちが残してくれたもの。人類も、未来のすべての生物のためにこの景色を守っていかなければなりませんね。恐竜時代からの学びを通して、未来の生物多様性について思いをはせる1日となりました。

◆主 催:長崎新聞社
◆後 援:長崎市
◆協 力:長崎のもざき恐竜パーク・ベネックス、恐竜博物館、長崎女子短期大学

清掃活動を通じてきれいな大村湾を後世に受け継いでいく 2023

最終レポート

きれいな海を未来に残そう!ガラスの砂浜で大村湾をキラキラに!

REPORT
【全国から人が集まる 幻想的なガラスの砂浜】

長崎県の大村湾にある「ガラスの砂浜」を知っていますか? 細かいガラスが敷き詰められた人工の砂浜です。ガラスが太陽の光をキラキラと反射して「インスタ映え」する写真が撮れる話題のスポット。今年の長崎でのTOYOTA SOCIAL FES!!の活動は、この砂浜の清掃活動!きれいにした砂浜でインスタグラマーと一緒に「映え」写真も撮っちゃいます!

【始まりは環境問題 砂浜が持つ別の顔】

天候に恵まれた10月29日、約80人の参加者が集まりました。まずは、ガラスの砂浜が持つ大事な役割について、長崎大学の水産・環境科学総合研究科准教授である高巣裕之さんに教えてもらいます。大海への出口が1つしかない大村湾は、海の中の栄養バランスが偏りがち…。県と市は、赤潮の原因プランクトンを食べてくれるアサリを増やすべく、アサリが生息しやすい砂の大きさを研究!廃ガラスで人工的に再現し、それを敷き詰めたのが、このガラスの砂浜というわけなのです。

【貝になった気持ちで 隅々まで目を凝らす!】

初めて訪れた参加者もいて、珍しいガラスの砂浜を前に歓喜の声が上がります。それぞれゴミ袋を持って、いざ出陣。目につくのは波打ち際の枯れ葉や海藻。大きなゴミは見当たりません。それもそのはず、観光客のために地元有志が維持管理に努めているのだとか。それでも時折、小さなプラスチックの欠片が。じつはこれこそがアサリの大敵。誤飲して成長阻害につながる恐れがあるのです。それを聞いたみんなは、目を凝らして、隅々までしっかりチェックしました。

【キラキラの海と砂浜を ずっと先の未来まで】

集めたゴミを前に「自分は気付かなかったけど生活ゴミもあったんだ」という声が。1人では見落とすゴミも、みんなでやれば大丈夫!
それでは、きれいにした砂浜で、お待ちかねの撮影タイムです。写真家でインスタグラマーでもある西川裕子さんから、ガラスの砂浜ならではの撮影のコツを伝授してもらいました。青く輝く海にカメラを向けると、海に浮かぶ長崎空港が写り込みました。この空も海も世界につながっていることを改めて感じ、世界に誇る大村湾をずっと先の未来まで残していきたい、そんな気持ちになりました。

◆主 催:長崎新聞社
◆後 援:大村市
◆協 力:大村湾をきれいにする会大村支部

豊かな長崎県の水産資源を未来に残すために、藻場の保全・再生に取り組みます 2022

最終レポート

きれいな藻場を保全・再生し、豊かな水産資源を守ろう

REPORT

【TSF!!2022】長崎開催

【私たちの自慢の海が 「砂漠化」の危機!】

長崎県は全国有数の海洋県。豊かで美しい海は私たちの自慢です。ところが近年、海の元気がなくなっているそう。原因は「海の砂漠化」。海藻が生えない「磯焼け」が各地で進んでいるのです。そこで長崎県のTOYOTA SOCIAL FES!!では環境保全に取り組む専門家や地元漁師さんたちに話を聞いて、海の中で何が起こっているのか学びました。

【海藻の森「藻場」の 保全・再生活動を知る】

10月16日、長崎市伊王島のホテルに約70人の参加者が集まりました。感染症の影響で3年ぶりの開催となった今回はオンライン配信併用。活動の様子をリアルタイムで全国の約14人の参加者に届けて、時間を共有し想いを1つにしました。講演では、地上から見ているだけでは気付けなかった海のリアルや、藻場の保全・再生のための取り組みなどを教えてもらいました。

【身近な海洋環境を守る 海水浴場のゴミ拾い】

続いては砂浜の清掃活動。伊王島海水浴場にバスで移動します。観光地として知られる美しい砂浜には台風の影響でたくさんのゴミが打ち上げられていました。そんな光景を見たみんなは、早く拾いたくてウズウズ。講師によるレクチャーが終わると一斉に清掃活動スタート! まず狙うのはプラスチック類。拾いながら「これが自然に還るには450年もかかるんだ」と参加者。先ほどの講演で学んだことです。小さく砕けたものは拾うのに一苦労。でも生き物の誤飲や誤食を防ぐために積極的に拾っていきます。「リサイクルすれば資源なのに…」と残念がる声も聞かれました。

【ゴミ拾いで意識改革 豊かな海を未来へ残す バトンは手の中にある】

作業終了後、集まったゴミは36袋分。砂浜はすっかりきれいになりましたが「もっと拾いたい」という人も。その気持ちこそ大事なのだと講師の皆さんは言います。藻場減少の一因に私たち人間による海洋汚染があります。今日の講演と活動を通して、海を汚したくないという気持ちが強くなりました。藻場の再生は私たちには難しくても、回復した環境を維持するためにできることはあるんだ、そう感じた1日でした。

◆主 催:長崎新聞社
◆協 力:特定非営利活動法人NAGASAKI SEA-PARA NET、一般社団法人長崎県漁場整備開発協会、西彼南部漁業協同組合伊王島本所

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