憩いの水辺保全プロジェクト
熊本の水辺を清掃し、その雄大さを満喫しよう

【多様な生き物の宝庫で国際的にも重要な湿地】
会場となったのは有明海の中央部東側に位置する荒尾干潟です。南北約9・1キロメートル、東西最大幅約3・2キロメートルで、単一の干潟としては国内有数の広さを誇ります。多種多様な生き物の宝庫であり、渡り鳥の飛来地としても有名。国際的にも貴重な湿地で、2012年には「ラムサール条約湿地」に登録されました。12回目を迎える今回のプロジェクトでは、世界が認めた荒尾干潟でゴミ拾いと生き物の観察をしました。

【潮風が心地いい干潟に多くの参加者が集結】
朝から小雨がぱらつく会場に、夫婦や家族連れ、学生など約100人が集結。参加者は長靴姿で、手にはスコップやバケツを持っています。清掃班と生き物観察班の2班に分かれ、いよいよ活動スタート。開始時には雨も止み、心地いい潮風が吹き抜けていました。

【雄大な景色を楽しみつつ小さなゴミも丁寧に回収】
一見するときれいな干潟ですが、よーく見ると小さなプラスチック片や空き缶、空き瓶などが落ちていました。参加者は岩の隙間に手を伸ばしたり泥をかき分けたりしながら、ゴミを拾っていきます。荒尾干潟は、有明海の対岸に雲仙普賢岳や多良岳を望む絶好のロケーション。参加者の皆さんも「気持ちいいね〜」と雄大な景色を満喫している様子です。地元在住の家族連れは「何度訪れても飽きない美しい場所。特に夕日がきれいですよ」と教えてくれました。清掃の後は、干潟に生息する小さな生き物を観察しました。大きな石を動かすと、カニやヤドカリが隠れていることも。参加者たちは「こっちにいた!」と声をあげて協力し合いながら捕まえていました。最後は、荒尾干潟保全・賢明利活用協議会の祝原光雄さんと福田信雄さんの解説で、生き物の生態について学びました。

【希少な水鳥も飛来する世界的な干潟を後世へ】
活動終了後、参加者の皆さんは「自然を満喫しながら、楽しく活動できました」「とてもきれいな場所なので、またゆっくり遊びに来たいです」と笑顔で話してくれました。荒尾干潟では近年、マイクロプラスチックなどのゴミが増えて深刻になっているそうです。多様な生き物のオアシスである荒尾干潟は、絶滅危惧種の渡り鳥も飛来する貴重な場所。干潟の豊かな自然環境を守ることが、希少な生き物を守ることにつながります。世界的に貴重な干潟を後世に残したいー。豊かな自然を守ることの大切さを学んだ一日となりました。

◆主 催:熊本日日新聞社
◆共 催:熊本県 荒尾市
◆協 力:熊本県立岱志高等学校
地域の憩いの場、国内最大級の荒尾干潟を未来に繋ぐ
荒尾干潟のはたらきを学び清掃し、その雄大さを満喫しよう

【多様な生き物が暮らす 国際的に重要な湿地】
有明海の中央部東側に位置する荒尾干潟。南北約9.1キロメートル、東西最大幅約3.2キロメートルに及び、単一の干潟としては国内有数の広さを誇ります。多種多様な生き物が生息し、渡り鳥の重要な飛来地でもあることから、国際的に重要な湿地として2012年に「ラムサール条約湿地」に登録されました。
今回のプロジェクトでは、荒尾干潟のゴミを拾った後、現地の貝殻を使ったクラフトワークショップを行いました。

【青空が広がる快晴 美しい自然に感激!】
快晴に恵まれた当日。抜けるような青空の下、家族連れや大学生など約100人が集まりました。有明海の対岸には雲仙普賢岳や多良岳まで見渡すことができ、ロケーション抜群です。爽やかな潮風が吹き抜け、参加者からは「気持ち良い〜!」と思わず声が漏れていました。長靴姿の人も多く、干潟のぬかるみ対策もばっちり。いよいよ清掃活動がスタートです。

【小さなゴミを一つずつ 干潟の生き物にも遭遇】
一見きれいな干潟ですが、歩きながらよく見るとプラスチック片や空き瓶、空き缶などが散らばっていました。参加者の皆さんは泥の中に埋もれた小さなゴミも見逃さず、一つ一つ丁寧に拾っていきます。時には「カニだ!」とお子さんがはしゃぐ声も。干潟の生き物との出合いを楽しみながら、真剣に清掃活動に取り組んでいました。
ゴミ拾いの後は、熊本県立大学のボランティアサークル「Maple Leaves」と熊本県立岱志高等学校 地域貢献部・理科部の学生さんの協力のもとでワークショップを実施。事前に準備されていた荒尾干潟の貝殻を使い、モビール作りや絵付けを行いました。好きな貝殻を選び、あらかじめ貝殻に開けてあった穴にひもを通せば、オリジナルのモビールが完成です。

【希少な水鳥も飛来する 豊かな自然を守ろう】
今回の清掃では約80キロのゴミが集まりました。家族で参加したという男性は、「ゴミを拾うことはもちろん、捨てない努力もしていきたい。干潟の自然も満喫でき、楽しい時間でした」と笑顔で話してくれました。
荒尾干潟は絶滅危惧種の渡り鳥も飛来する場所。荒尾干潟の豊かな自然を守ることが、多くの生き物を守ることにもつながります。国際的にも重要性が認められている荒尾干潟をみんなで守り、次世代に残していきましょう。

◆主 催:熊本日日新聞社
◆共 催:熊本県、荒尾市
◆協 力:熊本県立大学 Maple Leaves、熊本県立岱志高等学校 地域貢献部・理科部
地域の憩いの場、国内最大級の荒尾干潟を未来に残す
海岸を清掃し、荒尾干潟の雄大さを満喫しよう

【国際的に重要な干潟は 多様な生き物の宝庫】
一昨年はコロナ禍で中止、昨年はオンラインでの開催だったTOYOTA SOCIAL FES!!。今年は3年ぶりに現地での開催となりました。
会場となった荒尾干潟は、有明海の中央部東側に位置。南北約9.1キロメートル、東西最大幅約3.2キロメートルに及び、単一の干潟としては国内有数の広さを誇ります。2012年には「ラムサール条約湿地」に登録された、国際的にも重要な湿地です。多様な生物の宝庫で、渡り鳥の飛来地としても知られています。

【爽やかな秋晴れの下 約100名の参加者が集結】
今回のプログラムでは、荒尾干潟の清掃活動と、熊本大学の学生さんが考案した、干潟の生き物のイラストを描いた凧を作るワークショップが開催されました。当日は、雲一つない爽やかな秋晴れの下、ご夫婦や家族連れなど、約100名の参加者が集結。参加者の皆さんは、干潟の広大さと対岸の雲仙普賢岳まで見渡せる美しい景色に感激している様子でした。

【雄大な景色を楽しみながら ゴミ拾いがスタート】
参加者は3班に分かれ、清掃活動をスタート。干潟を歩きながらよく見渡すと、小さなプラスチック片や空き缶、空き瓶などが岩の隙間や泥の中に落ちていました。それらを泥をかき分けながら一つ一つ拾っていきます。中には長靴を履いて海岸線近くまでゴミを探しに行く人も。参加者の皆さんは「潮風が心地いいね」と自然を満喫しながら、熱心に清掃活動に取り組んでいました。
凧作りのワークショップには、3班が交代で参加。ムツゴロウやズグロカモメなど、有明海に生息する生き物のイラストにカラーペンで色付けした後、凧に貼りつけたら完成です。「鮮やかな方が干潟の景色に映えそう」と、皆さん思い思いに色付けを楽しんでいました。

【干潟を守ることが 野鳥を守ることにつながる】
清掃活動終了後は、みんなで凧あげタイムです。干潟の潮風に乗って、カラフルな生き物が描かれた凧がぐんぐん空にあがっていきました。参加者の一人に今回の感想を聞くと「干潟の自然を満喫できて楽しかった。今度はゆっくり遊びに来たいです」と話してくれました。
近年、荒尾干潟ではマイクロプラスチックなどの海洋ゴミも問題になっています。荒尾干潟は多くの野鳥が飛来するとても稀少な場所。荒尾干潟の自然を守ることが、野鳥や生き物を守ることにもつながります。貴重な干潟の自然を後世に残していくことの大切さを体感した一日となりました。

◆主催:熊本日日新聞社
◆後援:熊本県、荒尾市
◆協力:熊本大学松浦ゼミ
地域の憩いの場、国内最大級の荒尾干潟を未来に残そう!
荒尾干潟の魅力を知り、多様な生物のすみかである干潟環境を守ろう。

【オンライン開催で約100名が参加!】
11月21日、熊本県荒尾市の荒尾干潟でTOYOTA SOCIAL FES!!のプログラム「憩いの水辺保全プロジェクト」が開催されました。今年は初めてのオンライン形式での実施です。県内外から約100名が参加してくれました。
【荒尾干潟は多様な生き物の宝庫】
今回のプロジェクトは、荒尾干潟の豊かな自然と干潟に暮らす生き物や飛来する野鳥について知り、多様な生き物のすみかである荒尾干潟の大切さを学ぶことが目的に実施しました。熊本県で過去に実施されたTOYOTA SOCIAL FES!!でも、ごみ拾いなど荒尾干潟の自然を守る活動を続けてきました。今回は荒尾干潟の魅力を発信する拠点施設「荒尾干潟水鳥・湿地センター」と中継を結び、荒尾干潟の環境について学んだ後、干潟に設置したライブカメラで干潟に暮らす生き物や野鳥を観察しました。

【国際的に重要なラムサール条約湿地】
まずは荒尾市環境保全課の下地頭所学さんが、写真やパネルなど館内の展示物を用いて荒尾干潟の重要性について教えてくれました。有明海の中央部東側に位置する荒尾干潟。南北約9キロメートル、東西最大幅約3キロメートルに渡り、総面積は約1656ヘクタール。単一の干潟としては国内有数の広さを誇ります。平成24年には、干潟として九州で初めてラムサール条約湿地に登録されました。「野鳥の生息地として知られ、国際的にも重要な湿地です」と下地頭所さん。

【ムツゴロウやトビハゼなども生息】
次に荒尾干潟保全・賢明利活用協議会の松浦弘さんが、荒尾干潟の環境を再現した水槽を見ながら干潟に生息する生き物について解説してくれました。水槽では、ムツゴロウやトビハゼなどが泥に隠れながら動き回る様子を観察できます。「このように、荒尾干潟には野鳥のエサとなる小さな生き物がたくさん生息しています」と松浦さん。魚類や貝類など豊富なエサを求めて、多くの野鳥が訪れるのですね。

【ライブカメラで荒尾干潟の様子を観察】
荒尾干潟について学んだ後は、荒尾干潟に設置したカメラを見ながら干潟の様子を観察しました。切り替わったカメラが、荒尾市の市鳥であるシロチドリやセグロカモメなどの野鳥が海岸近くで休息する様子をタイミングよくキャッチ! 「荒尾干潟は日本有数の渡り鳥の飛来地です。年間を通して数多くの渡り鳥がやって来ます」と松浦さん。時には、絶滅危惧種のズグロカモメやクロツラヘラサギも飛来するそう。残念ながら今回の中継では見ることができませんでしたが、数日前にもズグロカモメが観察されたそうです。

【希少な干潟を未来に残したい】
国際的に重要性が認められた広大な荒尾干潟は、多様な生き物が暮らす場所です。荒尾干潟の自然を守ることは、多くの生き物たちを守ることにもつながります。荒尾干潟の希少さや大切さを学ぶことが、自然環境について考えるきっかけになれば嬉しいです。下地頭所さんは「今度はぜひ荒尾干潟に足を運び、そのスケールの大きさを実際に体感してほしいですね」と話してくれました。オンラインで参加してくださったみなさん、ありがとうございました!
