中山間農業を知ろうプロジェクト
五名でジビエ試食と中山間農業の現状を学ぶ
【大学生や家族連れが里山の暮らしを体験】
阿讃山脈の麓に広がる東かがわ市五名地区。豊かな自然が広がる同地区は、過疎・高齢化が進み、害獣被害や農地の担い手不足が課題となっています。一方、移住者は増え、地元住民と地域を盛り上げています。そんな五名のにぎわいづくりの拠点である、五名活性化センターで10月25日、TOYOTA SOCIAL FES‼が開催されました。大学生や家族連れなど約120人が参加。五名の農林業について学んだり、ジビエ料理を味わったりして、里山の暮らしを体験しました。
【木と触れて学ぶワークショップが人気】
まず五名で県産唐辛子の香川本鷹などを栽培する見村隆正さんと、林業を営む戸井裕孝さんによるトークセッションを行いました。見村さんは害獣に田畑を荒らさせない工夫として、田畑を柵で囲い、土の中で実が育つ作物を栽培する方法などを紹介。戸井さんは「広葉樹は定期的に伐採し、まきや炭にするなど適切に管理することが大切」と話しました。続いて参加者は、8班に分かれてワークショップに挑戦。輪切りにした木のコースターを積み上げたり、離れたかごに木のフライングディスクを飛ばしたり、木の種類当てゲームをして楽しく木のぬくもりに触れました。
【ジビエ料理の試食に「おいしい!」と笑顔】
また移住者で産直カフェ「五名ふるさとの家」の代表を務める飯村大吾さんがジビエや五名の暮らしの継承について紹介しました。「捕獲したイノシシは皮を手袋に、脂をレザーワックスにして無駄なく使っている」などと説明。その後、ジビエ肉をソーセージに加工したホットドッグとシシ汁の試食を行いました。参加者からは「ジビエとは思えない。臭みがなくておいしい!」と大好評でした。
【豊かな自然を次世代へ考えるきっかけに】
今回の活動では持続可能な未来に向けた、さまざまな取り組みを体験しました。参加した香川大学経済学部2年の三原琉聖さんは「イノシシやシカを無駄にしない取り組みが印象的だった。自分もゴミの有効活用や分別などに気を配りたい」と話し、同大経済学部2年の中元咲希さんも「木に触れるいい機会になった。電気をこまめに消すなど、身近なことから環境に配慮したい」と決意を新たにしていました。五名と同じような課題を抱える中山間地域は少なくありません。自然豊かな環境を次世代につなげるために何ができるか、考える機会になったのではないでしょうか。
◆主 催:四国新聞社
◆協 力:五名活性化協議会
◆企画制作:四国新聞社広告局
瀬戸内海を知ろうプロジェクト
庵治マリンステーションで海の中を覗いてみよう!
【県民の財産、瀬戸内海未来に残す方法考える】
瀬戸内海は、私たちの生活になくてはならない財産です。しかし身近すぎるためか、その重要性を学ぶ機会は限られています。10月12日に開催したTOYOTA SOCIAL FES!!には、すがすがしい秋晴れの下、学生や家族連れなど約120人が集まりました。調査船体験と里海自然体験の2コースに分かれてプランクトンの採取・観察やマイクロプラスチックの回収などを行い、美しい瀬戸内海を守るために何ができるかを考えました。
【プランクトンを採取微小生物が海支える】
イベントは香川大学が海洋教育・研究などを行う香川大学瀬戸内圏研究センター庵治マリンステーション周辺で行いました。調査船体験グループは、調査船「カラヌスⅢ」に乗り込み、沖に出て専用の器具で海水をすくってプランクトンを採取しました。実験室では香川大農学部の一見和彦教授から「プランクトンなどの微小生物が海の生態系を支えている」と、海洋の食物連鎖について説明を受けた後、顕微鏡でプランクトンを観察。親子らはかじりつくように顕微鏡をのぞき、図鑑で種類を調べました。
【マイクロプラスチックで万華鏡作りに挑戦】
里海自然体験グループは、近くの砂浜でマイクロプラスチックを拾い集め、その破片で万華鏡を作りました。参加者は完成した万華鏡を早速のぞき込み、くるくる変わる模様を楽しみました。香川大経済学部4年の髙杉実奈美さんは「いろいろな種類のマイクロプラスチックがあって、貝殻との判別が大変だった。プラスチックが破片になる前に拾って、海にゴミを流さないようにしたい」と決意。海洋プラスチックゴミに関する講話も行われ、地域の環境変化の抑制とリスク回避のために必要なことを考えました。
【海の大切さを再認識できることから実践】
参加者は海の生物のつながりと瀬戸内海の現状や問題を知り、その重要性を再認識したようです。香川大経済学部4年の戸田匡紀さんは「2050年には世界の海洋プラスチックゴミの重さが魚の重さを上回ると聞いて驚いた。普段からゴミが出ないものを買うなど、できることから始めたい」と話しました。ゴミは適切な処理をしないと陸から川、海へと流れ着き、地球全体に汚染が広がります。瀬戸内海を守り、次世代につないでいくためには一人一人が日々の生活を見直し、できることから実践していくことが大切なのです。
◆主 催:四国新聞社
◆協 力:香川大学、庵治なビーチクリーン実行委員会
里山の機能を学び、体験することで「大地の再生」を目指す
棚田の水源、沢の清掃と枯れ竹除去作業、足踏み式脱穀機で新米の脱穀体験!
【豊かな自然が残る五名 希少生物の住みか守る】
東かがわ市五名地区は、豊かな自然が残る一方、高齢化や担い手不足などにより棚田や沢が荒れ、水生昆虫や植物が生息しにくい環境になっていました。10月22日に開催したTOYOTA SOCIAL FES!!では、同所で棚田やため池の再生に取り組む「Gomyo倶楽部」と一緒に、彼らが月2回の定例活動で実施している沢の清掃や米の脱穀体験を行いました。
【草の高刈りと沢清掃で 風と水の通り道を作る】
澄み切った秋空の下、家族連れなど約80人が参加しました。まず同倶楽部の大内正伸代表が「ゲンゴロウやカワバタモロコなど、棚田近くのため池に生息する希少生物を守るために活動している」と目的を説明。さらに「草の高刈りや沢のゴミを取り除くなどして、風と水の通りを良くすることが大切」と話しました。その後、棚田に移動し、2班に分かれて作業しました。
【沢の水の流れを妨げる 竹や落ち葉を取り除く】
清掃活動は棚田のさらに上流の沢で行いました。参加者は沢にたまった落ち葉や枯れた竹を取り除いたり、移植ごてで石をどかしたりして水の流れを良くしました。香川大学大学院創発科学研究科2年の大野由貴さんは「小さな沢に棚田を補えるだけの水量があって驚いた。環境保全の重要性を改めて感じた」と思いを強くした様子。集めた竹は短く切って、背負子にくくりつけ、棚田まで下ろしました。
脱穀体験では、10月上旬に棚田で収穫した古代米「赤米」の稲穂を足踏み式の脱穀機に通してもみを落とす作業や、唐箕でもみ殻と米粒をより分ける作業を行いました。香川大学創造工学部4年の中矢恵美子さんは「古い農機具が現役で使えて驚いた。脱穀作業の足踏みは思ったより重く大変だった」と振り返りました。
【次世代担う人材育てる 五名を環境学習の場に】
約1時間の活動で約5袋分のゴミが集まりました。そして沢からは、活動前には聞こえなかった「さらさら」と水が流れる音が。多様な生態系を守り、里山を再生するには小まめな手入れが欠かせません。大内さんが「希少な動植物を保護して増やすだけでなく、五名が環境学習の場になれば」と話す通り、次世代を担う人材を育てることも重要です。参加者も豊かな里山を未来に残すために何ができるか、思いを新たにした一日になったのではないでしょうか。
◆主 催:四国新聞社
◆後 援:RNC西日本放送
◆協 力:五名活性化協議会、Gomyo倶楽部
豊かで美しい里海の自然に触れ、海ごみ問題について学ぶ
沙弥島海岸で生き物観察&ビーチコーミングを楽しもう!
【TSF!!2022】香川開催
【沙弥島海岸で清掃活動 海ゴミへの理解深める】
坂出市の沙弥島海岸は、2006年に環境省の「快水浴場百選」に選ばれるなど、毎年約2万5千人が訪れる人気のスポットです。一方で海岸に流れ着くゴミは多く、定期的に清掃活動が行われています。10月29日に開催した「TOYOTA SOCIAL FES!!」には、現地とオンライン配信の両方で約100人が参加。秋晴れの下、海岸の清掃活動などを行い、地域の自然の大切さを体感しました。
まず同市の万葉会館で「かがわガイド協会」の森田桂治事務局長が海ゴミの現状について説明しました。県内では約150トンものゴミが海岸に漂着。その7割が街から出たもので、海を漂い世界中の海洋生物に悪影響を及ぼしていることを紹介しました。そして海ゴミを減らすためにできることを参加者同士で話し合い「街のゴミを拾う」「プラスチック製品をなるべく使わない」などの対策を発表。森田さんは「友達や家族など海が好きな仲間を増やし、環境保全に努めてほしい」と呼び掛けました。
講座の後は海岸に移動して、実際にどんなゴミが漂着しているかを観察、回収しました。一見きれいに見えていた砂浜も砂をすくうと、肥料カプセルや人工芝の破片など、5ミリ以下の微小なマイクロプラスチックがたくさん隠れていました。参加者は数の多さに驚きの声を上げながら、一つ一つ丁寧に回収。浜辺を歩いて、ペットボトルや発泡スチロールの破片などの大きいゴミから、カキ養殖用パイプなどの小さいゴミまで拾い集めました。
【ゴミに対する意識変化 日々の生活を見直し、 自然環境の保護を誓う】
マイクロプラスチックについて詳しく知らなかった参加者が多く、イベントを通してゴミに対する意識も変わったようです。香川大創造工学部4年の中道海さんは「マイクロプラスチックは他の海岸にもたくさん落ちていると思う。積極的に清掃活動に参加したい」と話し、同大経済学部4年の大城ひかるさんは「ゴミは小さくなると回収しにくい。日頃からゴミを出さない、大きいうちに拾うことを意識したい」と誓いました。生活ゴミを減らすことが海を守ることにつながる―。みんな日々の生活を見直すきっかけになったのではないでしょうか。
◆主 催:四国新聞社
◆後 援:RNC西日本放送
◆協 力:かがわガイド協会