自然との共生を考えよう
キャンプの魅力に触れながら、防災スキルを身につけよう
【四季の自然が楽しめる 加賀平野の海跡湖】
霊峰白山山系を源流に育まれた肥沃な加賀平野にある木場潟(小松市)は、約5300年前に海がせき止められて原形ができあがった海跡湖(かいせきこ)です。潟周辺は公園として整備され、四季折々の自然を楽しめ、絶滅危惧種のガガブタや、ヒシ類、アサザなどの水生植物の群生、飛来する野鳥を見ることができます。今年のTOYOTA SOCIAL FES!!では、石川県キャンプ協会とともに、木場潟公園の自然に触れる活動を実施しました。
【木場潟公園を散策 フォトウォークラリー】
この日は、あいにくの雨模様でしたが、約80人が木場潟公園に集まりました。開会式後、まずフォトウォークラリーが行われました。六つのコースが用意され、各グループがチェックシートに記された石碑や遊具、施設にある撮影場所を探しました。集合場所に戻ってくると、子どもたちは「全部、見つけた!」と誇らしげにチェックシートを見せてくれました。短い時間でありながらも、園内の散策を満喫しました。
【身近なもので簡単に ホットドッグ作りに挑戦】
メインイベントのホットドッグ作りでは、まず、切れ込みの入ったパンにキャベツやウインナーソーセージを挟み、アルミホイルで全体を包みました。アルミホイルごと牛乳パックに入れ、着火した後は牛乳パックが燃え切るまで待ちます。焼き上がったホットドッグには、お好みでケチャップやマスタードをトッピングして完成です。参加者は、自分で作ったホットドッグをおいしそうに頬張りました。アルミホイルと牛乳パックという身近なもので簡単に作れることに、驚きの声も上がりました。
【山の整備がもたらす恩恵 間伐材の再利用】
木場潟の東側に位置する東園地は、かつて木がうっそうと生い茂った山でした。東園地は山とともに整備されました。生えすぎた木を伐採することで、山には太陽光が入り、多様な木の成長を促すだけではなく、クマをはじめ野生動物が人里へ侵入するのを防ぐことにつながると説明され、参加者は山の整備がもたらす恩恵を学びました。伐採して出た間伐材は、ペレットという燃料に加工され、東園地の施設や農業ハウスの空調管理などに再利用されています。会場では、環境に配慮したバッテリー式電気自動車(BEV)の「bZ4X」が展示されたほか、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させ、実質ゼロにする「カーボンニュートラル」についての紹介も行われました。自然との共生に向けて、私たちに何ができるのかを考える1日となりました。
◆主 催:北國新聞社
◆後 援:石川県キャンプ協会
◆企画制作:北國新聞社東京支社
石川の海を知ろう、守ろう
美しい石川の「里海」を未来に残そう
【白砂青松の景観で 知られる人気の海水浴場】
遠浅で海水の透明度が高い大島海水浴場(志賀町)は、環境省が選定した「日本の海水浴場88選」にも名を連ねる砂浜海岸です。白砂青松の景観が美しく、隣接する大島キャンプ場を含め、夏の行楽シーズンには多くの家族連れや若者でにぎわう人気スポットです。そこで今年のTOYOTA SOCIAL FES!!では、能登ならではの「里海」である大島海水浴場の環境保全につながる活動を実施しました。
【地引き網を参加者が 一生懸命引っ張る】
この日は親子連れをはじめとした約50人が参加しました。開会式後、まず地引き網が行われました。参加者は既に網が仕掛けられている浜辺に移動し、地元の漁師さんが網の左右両端につながるロープを機械で巻き取るのをまずは見守ります。沖合に広がった網が絞られるように近づくと、漁師の濱田岩晴さんの指示で参加者は網を懸命に引っ張りました。
【恵み豊かなふるさとの 海の大切さを実感】
網が浜辺に接近すると、魚が水面からぴょんぴょん飛び跳ね、「あと、もうちょっと」「魚来い!」と子どもたちはロープを引きながら歓声を上げます。波打ち際に網が引き寄せられると、濱田さんら漁師の皆さんが魚の名前を呼び上げながら、網にかかった魚を次々とカゴに投げ入れました。この日は、キス、アオリイカ、クロダイ、シマダイなど、食卓でもお馴染みの魚が幅広く取れました。子どもたちは、生きた魚やイカを両手で掲げ、父母らに得意気な表情で「全然平気だよ」と話しかけていました。取れた魚は持ち帰ることもできました。「刺身にしようか」と、この日の夕食のメニューについて、家族で相談する姿がそこかしこで見られました。参加者は地引き網の醍醐味を味わうととともに、魚種豊富な能登の海の豊かさを実感し、大自然の恵みを守り続けることの大切さを学びました。
【生態系への配慮、 災害への備えを再認識】
地引き網の後には、トヨタのハイブリッド車「アクア」を電源とした防災給電の説明が行われました。石川県では今年元日に能登半島地震が発生したほか、9月21日には記録的な大雨が能登を襲いました。停電の時に役立つ給電機能への関心は高く、満タンであれば一般家庭の5日分の電力をまかなえるとの説明に、参加者は真剣な表情でうなずいていました。また、参加者は海岸清掃にも取り組みました。海にすむ生き物が飲み込むなどして生態系への影響が懸念される微小なプラスチック類やペットボトルなどのゴミを拾い集め、恵み豊かなふるさとの海を守り続ける貴重な体験となりました。
◆開 催:北國新聞社
◆協 力:志賀町、大島キャンプ場
全国で唯一、車で走れる砂浜である千里浜海岸の環境を守る
千里浜の美しい海岸を未来に残そう
【全国的知名度の高い、 車で走行可能な砂浜】
千里浜海岸は、羽咋市から宝達志水町にかけて延びる、長さ約8キロの砂浜海岸です。日本で唯一、世界でも珍しい、車で走行できる砂浜で、千里浜なぎさドライブウェイの名でも知られています。マリンスポーツや海水浴のメッカでもあり、石川県民の憩いの場です。そこで今年のTOYOTA SOCIAL FES!!では、千里浜海岸の環境保全につながる活動を実施しました。
【ウッドストラップを 親子で作り、思い出に】
開催は9月23日。家族連れや若者ら約70人が能登千里浜レストハウスに集まりました。開会式後、まずウッドストラップづくりが行われました。参加者は小さな穴の開いた木材と4個のビーズに糸を通し、輪を作ってストラップ用の金具に結わえます。最後はサンドペーパーで木材を磨き、完成。「ランドセルに付けて学校に行きたい」と参加した小学生がうれしそうに話してくれました。
【千里浜海岸が直面する 課題と取り組みを知る】
続いて、楽しいクイズ形式でキャンプ教室が開かれました。石川県キャンプ協会のメンバーが、「カミナリが鳴って雨がふりだしたので大きな木の下で雨宿りをした」など、野外レジャーの際に遭遇しそうな四つの事例をフリップで出題。行動が適切か、適切でないかを聞きました。子どもたちは、○や×に組んだ手を勢いよく挙げて回答し、正解すると満面の笑みに。その理由や野外活動をするときの注意事項も親子で学びました。
そして、キャンプ教室終了後、参加者は砂浜へ移動し、千里浜再生プロジェクト実行委員会メンバーから、千里浜海岸の成り立ちと現在直面している課題、その対策方法などについて説明を受けました。
【大自然が生み出した 貴重な海岸を後世へ】
千里浜海岸では近年、砂浜の侵食が問題となっており、様々な保全・再生策が官民を挙げて実施されています。実行委員会メンバーの言葉に参加者は真剣な表情でうなずき、貴重な財産を後世に残していく大切さを感じていたようです。海岸保全に関する説明後は、砂浜の清掃へ。参加者は家族ごとに別れ、心地よい浜風の中でゴミ拾いに取り組みました。閉会式では「砂浜がきれいになった」「自然環境を美しいまま維持していく意識を今後も持ち続けたい」などの声が聞かれ、ハイブリッド車の「クラウン」を電源とした防災給電の説明も併せて行われました。
◆主 催:北國新聞社
◆協 力:千里浜再生プロジェクト実行委員会、石川県キャンプ協会
河北潟の豊かな生態系の保全と再生について考える
自然保護活動を通じて、河北潟を守ろう!
【TSF!!2022】石川開催
【河北潟は種の多様性を 知り、学べる貴重な場】
金沢市や内灘町、津幡町にまたがる河北潟には、底に根を張り、茎や葉の一部が水上に伸びるヨシが群生しているところが多く、そうしたヨシ原は水鳥や魚、水生昆虫などの大切な生息場所になっています。
そこで、今年のTOYOTASOCIAL FES!!では、貴重な水辺環境を守るためのゴミ拾いに取り組みつつ、同時に野鳥観察も行う、ちょっと欲張りな活動を実施しました。
【田やヨシ原が今も残る 場所で活動に取り組む】
開催は8月27日の夕方。金沢市東蚊爪町の「こなん水辺公園」に家族連れや若者など、約70人が集まりました。同公園は河北潟の南西端にあり、周辺には稲田が広がるほか、ヨシ原も密集しています。活動のスタートにあたって、今回、協力をいただいたNPO法人河北潟湖沼研究所の高橋久理事長から、河北潟の歴史とその水辺環境に関する説明がありました。
【ゴミ拾いは環境意識を 維持することにも寄与】
「護岸整備などの影響で河北潟の水辺に生息する生き物は数を減らしていますが、ヨシ原など貴重な自然が残っているエリアはまだまだあります。そんなところにゴミが捨てられていると、自然を守っていこうとする気運を削いでしまうので、清掃活動は大変重要です」と、高橋理事長は訴えました。参加者は4つのグループに分かれ、こなん水辺公園から、河北潟に注ぐ二つの河川の河畔を歩きました。各グループに高橋理事長や野鳥の専門家らが付き、空を舞う鳥、田で羽を休める鳥を見つけると、望遠鏡を向けました。この日は、ムクドリやサギ類の姿が多く、日が暮れるとアブラコウモリが飛来する様子も見ることができました。
【次代を担う若者たちに 環境保全の大切さを 再認識してもらえた】
参加した金沢星稜大学2年の瀬元太朗さんは「湖沼の水辺環境の豊かさを初めて知ることができ、活動に加わって良かった」と語りました。また、金沢大学2年の加藤愛弓さんは「身近な河北潟の魅力を再発見しながら、周辺の美化にも多少なりとも貢献でき、満足しています」と笑顔で話してくれました。今回の活動は、次代を担う若者に環境保全の大切さを改めて感じてもらえる貴重な機会となったようです。日没後の閉会式では、ハイブリッド車「アクア」を電源とした照明で会場を照らし、防災給電の紹介も行われました。
◆主 催:北國新聞社
◆協 力:NPO法人河北潟湖沼研究所
千里浜海岸の砂浜を未来に残そう!
千里浜なぎさドライブウェイを再生しよう!
【TSF!!2021】石川開催
【千里浜海岸の砂浜を未来に残そう!】
12月5日、石川県でのTOYOTA SOCIAL FES!!は「千里浜再生プロジェクト」を実施しました。今年はコロナの影響でオンライン開催となり、石川県河川課の室谷祥大さんが講師となり、千里浜の砂の特長や、浸食が進んでいる問題を紹介し「日本の宝物である千里浜を大切にしていきましょう」と呼び掛けました。
【千里浜の保全呼び掛け 浸食の現状紹介】
2018年に始まったこのTOYOTA SOCIAL FES!!ですが、昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となり、今年は初めてオンラインで開催しました。当日は、石川県河川課の室谷祥大さんによる千里浜海岸の歴史や課題を学ぶ「ものしり教室」を開催し、保全活動に関する写真をスライドショーで視聴しました。年々浸食が進む千里浜海岸の現状について知り、地元の方々が行っている保全活動について理解を深めました。
【千里浜海岸の保全を考える機会に】
参加者からは「千里浜海岸の保全はニュースでもよく見ていたので気になっていました。良い勉強になりました。」「千里浜に行った際には、1人1砂運動に参加したいと思います。」「千里浜再生プロジェクトで実際に取り組んでいる活動を初めて知りました。とても良い機会となりました。」「千里浜の現状は見ることができますが、昔の姿を見たのは初めてで、衝撃を受けました。」などといった感想を聞く事ができました。まず問題意識を持つことが、千里浜海岸の再生に繋がる第1歩なのですね。
【一人ひとりの心がけから】
千里浜海岸は年々浸食が進んでいます。千里浜再生プロジェクトは、砂浜を守る対策として、大規模な砂の投入や、人口リーフの設置、陸上からの養浜などの取り組みを行っています。今回、私たちが取り組める活動として「一人一砂運動」が紹介されました。千里浜海岸を訪れた際に、能登千里浜レストハウス内に常設されている砂を海岸に撒きます。一人ひとりの心がけが千里浜海岸を守ることに繋がるのです。
【実際に体験することが大切】
今回はコロナの影響でオンライン開催となりましたが、自然環境の課題を学ぶためには、やはり実際に現地に行って体験する事も大切です。オンラインでは自宅にいながら多くの情報を得ることができますが、百聞は一見に如かず。この状況が落ち着いたら、ぜひ実際に現地にも訪れてみてくださいね。
【千里浜保全活動を次世代に】
環境保全活動を次世代に残すためには、やはり若い世代の方々にも興味関心を持ってもらうことが大切だと思っています。一人ひとりが環境への意識を持って、この美しい千里浜海岸を未来に残していきたいですね。参加してくださった皆さん、ありがとうございました!