HOKKAIDO 北海道 05 TOYOTA SOCIAL FES!! Presents クリーン北海道プロジェクト with 北海道新聞社

神秘の大地 北海道の自然を守る 2023

最終レポート

「帯広の森」について学び、その手で十勝の森を再生しよう!

REPORT
【十勝平野の動植物に触れ 自然への理解を深めよう】

道内でのさまざまな取り組みを通して自然と触れ合い、環境の大切さを学ぶクリーン北海道プロジェクト。12年目の今年も道内各所で計7回の活動を行ないました。最終回は帯広市。十勝平野や身近な地域で生息する動植物の生態系についての理解を深める体験の様子をご紹介します。10月15日、早朝のピリリと肌寒い空気の中、夫婦や親子連れ、JICA海外研修生など約40名が集まりました。


【エゾリスがすむ 緑豊かな帯広の森】

帯広の森は元々農地だった所で、長年の地道な植樹活動によって、エゾリスが生息するほど緑豊かな森林となりました。一方で、エゾリスは外来種であるチョウセンゴヨウの種を好物にしており、他の植物の生育に悪影響を及ぼしているという現実もあります。主催者からの帯広の森やエゾリスの会の活動についての説明の後、森の動植物についての話があり、参加者は興味を持って聞き入りました。座学の後はいよいよ外来種チョウセンゴヨウの実生の抜き取りをしていきます。

【力を合わせて抜き取る チョウセンゴヨウの実生】

まさに「十勝晴れ」。すがすがしい秋の晴天の下、参加者たちは冬支度を進めるエゾリスと遭遇したり、木漏れ日の下でのチョウセンゴヨウの実生抜き取りを行ない、少し汗ばんだ様子でした。
「初めての作業で難しかったが楽しかった。力を入れ過ぎて尻もちをついてしまった」親子で参加の帯広市の遠藤和麻さん、宙知さん。帯広畜産大学 森づくりサークルの森田華奈さん・有田真唯さん・喜羽夏未さんは「自然環境を守る意義が理解できた。日頃から意識して、サークル活動に生かしていきたい」と話しました。

【人と自然と触れ合い 保全活動の意義を知る】

今回は地元の参加者に加えて、札幌など十勝管外からの参加者やJICAの協力を得てアジア、ヨーロッパ各国からの研修生が参加、地域や国境の垣根を越えグローバルに環境保全を考えるイベントとなりました。さまざまな人たちとの交流を深めながら、自然や人とのコミュニケーションを取れたことに参加者たちは充実感を得られたようでした。
帯広の森が目指すゴールはまだ先で、持続的な保全活動が必要です。参加者たちは、森の中で過ごす時間を楽しみ、共に力を合わせて保護活動を続けようという思いを新たにしました。

◆主 催:エゾリスの会
◆後 援:北海道新聞帯広支社

神秘の大地 北海道の自然を守る 2022

最終レポート

十勝平野の美しい景観や豊かな生態を守ろう!

REPORT
【十勝平野の美しい景観や 豊かな生態を守ろう】

道内でのさまざまな取り組みを通して自然と触れ合い、環境の大切さを学ぶクリーン北海道プロジェクト。11年目の今年も道内各所で計7回の活動を行っています。第6弾は帯広市で行われた、十勝平野や身近な地域で生息する動植物の生態系について、理解を深める体験の様子をご紹介します。朝方の霧が晴れ、晴天に恵まれた10月16日、夫婦や親子連れ、JICA海外研修員など約40名が集まりました。

【エゾリスたちがすむ 帯広の森を育もう】

帯広市では市街地を囲む森を市民の手で造ろうと、多くの市民の積極的な参加の下、昭和50年から100年計画で森造りが進められています。造成開始から50年近くが経過した現在、帯広の森はエゾリスが生息するほど緑豊かな森林となりました。主催者から帯広の森や「エゾリスの会」の活動についての説明の後、森に生息する動植物についての話があり、参加者は興味を持って聞き入りました。座学の後はいよいよ外来種チョウセンゴヨウマツの実生苗の抜き取りをしていきます。

【皆で力を合わせて 外来種の抜き取り作業】

森の中に入り、目的の植物を見つけ、協力して抜いていきます。「大きなチョウセンゴヨウマツをJICA研修員の方たちと一緒に抜きました。絵本のように掛け声をかけながら抜いて尻餅をついたりと、すごく楽しい思い出になった」「北海道に移住してきたが、地域のイベントが少なく、コミュニティーが広がらず孤独感を抱いていたが、今日は北海道らしい自然を感じることができるイベントに参加でき、大変良かった」と参加者たちも充分に楽しんだ様子。

【自然を守り森を造る 継続的な活動】

JICA研修員からも「コミュニティーに参加できてとてもうれしく楽しかった。機会を与えていただき感謝している」との声がありました。今回はアジア、アフリカ、ヨーロッパ各国からの参加で国境の垣根を越え、グローバルに地球環境保全を考えるイベントにすることができました。「自然環境を守りたいという思いはあっても何をすれば良いのか分からなかったが、今日は「エゾリスの会」の活動を知り、自分たちもほんの少しでも森造りのお手伝いができたのはとてもうれしい」と話す参加者。帯広の森が目指すゴールはまだ先にあり、持続的な森の保全活動が必要です。参加者たちは自然の中で過ごす時間を楽しみ、共に力を合わせて保護活動を続けようという思いを新たにしました。

◆主 催:エゾリスの会
◆後 援:北海道新聞帯広支社

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