GUNMA_群馬 TOYOTA SOCIAL FES!! Presents 赤城山の自然を守ろうプロジェクト with 上毛新聞社

赤城山の自然を守ろうプロジェクト 2024

最終レポート

赤城山の湿原を守ろう!覚満淵の自然保護大作戦

REPORT
【赤城山覚満淵 雨天のため室内開催】

TOYOTA SOCIAL FES!!は今年で11回目。これまでの11年間で活動に参加したのは、約10万千人。今回(10月5日)は、昨年に引き続き高層湿原が魅力の赤城山覚満淵周辺での開催予定でしたが、雨天のため近接の体育館での開催となり、県内の親子などを中心に約80名の参加者が集まりました。

【シカの食害から 樹木守る大切さを学ぶ】

まず、赤城山の自然保護活動推進協議会のメンバーの解説により、体育館壁面に投影された写真や動画とともに、覚満淵の植生・動物や、樹木への防護ネット巻きを行う理由を学びました。植物と動物のバランスが保たれている状態が理想ですが、動物が増えすぎると森の植物はダメージを受けます。覚満淵周辺でもシカの食害によってニッコウキスゲやブナの木などの貴重な自然への被害が目立ってきました。そこで、協議会では樹木の防護ネット巻きを継続しています。画像を見た後は、指導者の指導の下、覚満淵周辺で集められたドングリや松ぼっくり、シカの皮などを素材に、参加者はネイチャークラフトに挑戦しました。

【防護ネット巻きの背景と 自然の面白さ知る】

初めての参加者がほとんど。「シカは年間20%も増えるほど繁殖力旺盛」「シカは県外からも移動」との解説者の言葉に、説得力を感じたようです。また、「自然の中には面白い形のモノがいっぱいある」との指導者の言葉を受け、ネイチャークラフトに熱中。思い思いの素材を選び出し、作品づくりに向き合っていました。「夫婦でペア作品を創りました」と話す参加者など、クラフトづくりを通して、楽しみながら赤城の大自然の魅力に触れたようです。

【長く地道な活動が バランスの取れた 自然維持の原動力に】

防護ネット巻きは、地元自然保全団体が長きにわたって実践してきた活動。「樹木へのダメージを少しでも減らしたい」との思いが活動の原動力になっています。今回、実際に体験はできませんでしたが、メンバーによる熱心な説明やネイチャークラフトを通じて防護ネット巻きの意義や覚満淵の大自然の一端に触れることができました。参加者は、覚満淵や鳥居峠の美しい姿を、別の機会に実際に味わいたいとの思いを強くしたようです。

◆主 催:上毛新聞社
◆協 力:赤城山の自然保護活動推進協議会

赤城山の自然について学び、自然保護活動を行う。山頂付近の湿原・覚満淵で活動する 2023

最終レポート

赤城山の湿原を守ろう!覚満淵の自然保護大作戦

REPORT
【貴重な植物の宝庫、 赤城山覚満淵に集合】

TOYOTA SOCIAL FES!!は今年で10回目。これまでの10年間で活動に参加したのは、約9万6千人。子どもから高齢者まで約100人が参加した今回(10月8日)は、昨年に引き続き高層湿原が魅力の赤城山覚満淵周辺での開催です。シカの食害から樹木を守る防護ネット巻きや覚満淵の自然観察に挑戦しました。

【シカの食害から 貴重な樹木を守るために】

当日は、標高が高いため気温は10℃を下回りやや肌寒いものの、熱心に取り組みました。参加者は6班に分かれて、それぞれ地元の自然保全団体メンバーによる指導の下、活動がスタート。
本来、森は植物と動物たちとのバランスが保たれていますが、動物が増え過ぎてしまうと、植物がダメージを受けてしまうのです。覚満淵周辺では、シカの増加に伴う食害によって、ニッコウキスゲをはじめとする草原の植物や、周辺の樹木への被害が増えています。食害を防ぐため、参加者は2〜3人でグループを組み、樹木の防護ネット巻きを実施。シカは隙間があれば木の幹を食べてしまうため、根元からしっかりと木にネットを巻く作業を繰り返しました。ネット巻きの後は、覚満淵に移動して、指導者の解説を聞きながら湿原の木道や鳥居峠を散策しました。

【防護ネット巻きに 込められた背景】

「赤城山の樹木を守るために必要な防護ネットまきを、その背景を噛みしめながら体験してほしい」との指導者の言葉を受けて、参加者の作業にも熱が入ったようです。「この作業によって、赤城山の自然保護に貢献できてよかった」という参加者もいました。自然散策では、「何を聞いても、詳しく説明してくれる」指導者の解説を聞きながら、絶景を堪能していたようです。

【息の長い活動こそが 美しい赤城山の維持に】

防護ネット巻きは、地元自然保全団体が長年にわたって実践してきた活動です。「樹木へのダメージを少しでも減らしたい」との思いを抱いて取り組んでいます。こうした地道な活動に込められた意図を参加者も実際に体験することで共有できました。
防護ネット巻きを長く継続してきた結果として、覚満淵や鳥居峠の美しい姿を愛でることができると、参加者は実感できたようです。

◆主 催:上毛新聞社
◆協 力:赤城山の自然保護活動推進協議会

赤城山の自然について学び、自然保護活動を行う。山頂付近の湿原・覚満淵で活動する 2022

最終レポート

赤城山の湿原を守ろう!覚満淵の自然保護大作戦

REPORT

【TSF!!2022】群馬開催

【大自然の宝庫、 赤城山覚満淵が舞台】

今年で9回目の開催を迎えたTOYOTA SOCIAL FES!!。これまで9年間全国で約9万人が活動に参加。コロナ禍のため3年ぶりの開催となった今回(10月30日)は、約110人が参加。現地開催に加え、より多くの人が楽しめるようオンラインプログラムも用意しました。2019年に引き続き、高層湿原で知られる赤城山覚満淵周辺での開催です。シカの食害から樹木を守る防護ネット巻きなどに挑戦しました。

【シカの食害から樹木を 守る防護ネット巻き】

早朝からよく晴れ上がり、参加者は5班に分かれ、活動をスタートしました。シカの増加に伴う食害により、赤城山覚満淵周辺ではニッコウキスゲやミズナラ、ブナ林など、貴重な自然への被害も増えてきました。こうした課題の解消に向け、地元の自然保全団体の指導を受けながら、樹木の防護ネット巻きを実施。シカはわずかな隙間からでも強引に木を食べてしまうので、2〜3人一組で協力しながら、根元からしっかりと木にネットを巻きつけました。その後、指導者とともに覚満淵に移動。随所で指導者から説明を受けながら、湿原沿いの木道を散策し、鳥井峠まで足を伸ばしました。
 

【なぜ樹木の防護ネット 巻きが必要なのか】

多くの参加者にとって、防護ネット巻きは初体験です。「以前から山歩きのときにネットが巻かれた木を見ることがありましたが、その理由が分かり、実践できたのは貴重な体験」という参加者もいました。また、自然散策では「指導者の豊富な知識に驚いた」という声が多く聞かれ、自然に対する理解が深まることにもつながったようです。

【自然への親しみと 理解が共生の原動力に】

「ネット巻きをしながら、森の中の空気を楽しんでほしい」との指導者の言葉からうかがえるように、自然保全活動は義務感のみから行うものではなく「楽しみながら」が基本。参加者はその言葉に納得しつつ実践できたようです。また、奥深い知識を持つ指導者の説明により、美しい覚満淵や鳥井峠への親しみがぐっと深まりました。地元自然保全団体が長年にわたって継続してきた地道な活動に対する思いの一端を、参加者も共有できました。息の長い活動が、赤城山の自然維持につながっていきます。

◆主 催:上毛新聞社
◆協 力:赤城山の自然保護活動推進協議会

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