福岡海辺のプロジェクト
福岡が抱える環境課題、海洋マイクロプラスチックについて考えよう!
【私たちの海を守るために知ってほしい大切なこと】
暖かな小春日和の11月16日、TOYOTA SOCIAL FES‼が福岡市早良区の百道浜で開催されました。テーマは、前年に続いて海洋プラスチック。特に直径5ミリ以下のマイクロプラスチックは、生態系を脅かす存在として世界的に問題視されています。海の幸に恵まれ漁業が盛んな福岡も例外ではありません。参加した72人は「海洋プラスチック汚染の現状と今後」と題した講演に興味津々で耳を傾けていました。
【風や海流に乗り漂着物は海のかなたの波打ち際へ】
話をしたのは、海洋プラスチック研究の第一人者、九州大・応用力学研究所の磯辺篤彦教授。海洋調査ロボットや人工衛星を駆使した研究の成果をスライドで解説しました。「世界の海洋ゴミの7割はプラスチック」という言葉に、参加者は納得の様子でした。街中で出たゴミが川から海へと流れ込み、風や海流に乗って世界の海を回ります。浜辺にたどり着いた漂着ゴミは、紫外線でもろくなり、細かく砕けていきます。そうしてマイクロプラスチックとなって、海洋生態系に取り込まれるのです。
【海洋プラ汚染解決の鍵は根本原因を除去すること】
海洋プラスチック汚染を解決するには「マイクロプラスチックになる前に、原因を取り除くこと」と磯辺教授は強調します。具体的には3R(リデュース・リユース・リサイクル)を心がけることが大切。リデュースはゴミを減らすこと。リユースは繰り返し使うこと、そしてリサイクルはゴミを資源として再活用することです。40分の座学を終えた参加者は海辺に移り、清掃活動に取り組みました。一人一人にピンセットと小さなポリ袋を手渡されます。砂浜にしゃがみ込み、時に黙々と、時には仲間内でワイワイ盛り上がり、あっという間の30分が過ぎました。
【小さなゴミに教えられた気付きが明日につながる】
小さな袋は色とりどりのプラゴミでいっぱいになりますが、緑色の粒が多いことに気付かされます。これは元々は人工芝で、博多湾で多く見られるそう。男の子は「一見きれいな砂浜でも、注意して見るとマイクロプラスチックがたくさん落ちていて驚きました。今後、ゴミを減らすため行動に移していきたい」と心に誓いました。「今日拾ったゴミは小さいけれど、地球の環境問題として捉えると、とても大きいことを実感しました」と大学生は振り返ります。参加者が、それぞれに大切な気付きを持ち帰りました。この一日の体験が、周囲にどんどん広まって、地域そして地球の明日につながっていくのです。
◆主 催:西日本新聞社
◆協 力:西南まちづくりラボ
◆企画・制作:西日本新聞社 メディアビジネス局
福岡海辺のプロジェクト
福岡が抱える環境課題、海洋マイクロプラスチックについて考えよう!
【身近な海で広がっているプラゴミによる海洋汚染】
11月17日、福岡市早良区の福岡タワーで TOYOTA SOCIAL FES!!が開かれました。テーマは、博多湾でも深刻な問題となっている直径5㍉以下の「マイクロプラスチック」による海洋汚染。同プラスチックはプラスチックゴミなどが劣化してできる粒子状のもので、健康への影響も懸念されています。海の環境保護活動をしている団体が現状を伝え、約80人の参加者は熱心に聞き入っていました。
【汚れやすい海だからこそきれいにできるのも早い】
「地元の人にとって博多湾は臭い、汚いというイメージがあるかもしれませんが、多種多様な生物が生息する豊かな海なんですよ」と話すのは、福岡県を中心とする海に潜り、調査や記録をしている「ふくおかFUN」代表理事の大神弘太朗さん。動画を使いながら、タツノオトシゴやヒメイカなど多くの魚介類が泳いでいる様子を紹介しました。一方で水深が浅く、閉鎖的な海域のため、環境変化が起こりやすいという問題もあります。「変化しやすい海というのは簡単に汚れるけれども、きれいにするのも早くできるのでは」という発想の転換で、大神さんは博多湾での活動を続けています。
【海が汚れてしまう原因はポイ捨てだけではない】
博多湾の喫緊の課題のひとつは、海洋ゴミの増加。川から流れ込んでくる生活ゴミも多いですが、他の海に比べて多いのが緑色のマイクロプラスチックです。マットなどに使われている人工芝から出るもので、紫外線や劣化によって小さくなったかけらが雨風で側溝や川に流され、海に着きます。「知らず知らずのうちに海を汚してしまう」との大神さんの訴えに、参加者は驚いた表情を見せていました。
【オーバーペースではなくできることから始めよう】
講義を受けた後は災害時などに電気を使える燃料電池車を見学。その後、シーサイドももち海浜公園(福岡市早良区)で実際にマイクロプラスチックを拾い集めました。参加者からは「普段は全然気付かなかったけれどよく見るとたくさん落ちている。環境問題について、身近なことから取り組んでみたい」(大学生)などの感想が出ました。最後に大神さんは「オーバーペースになるのではなく、できることから始めるのが環境問題にとって一番大事」とアピール。少しずつでもやり続けることが、きれいな海、美しい地球を取り戻すきっかけとなりそうです。
◆主 催:西日本新聞社
◆共 催:一般社団法人ふくおかFUN、西南まちづくりラボ
世界水泳が開催される百道浜の清掃活動をきっかけに、持続可能な社会のあり方を考える
世界水泳を迎える百道浜で、海洋マイクロプラスチックについて考えよう!
【百道浜に集まって 海について考えてみた】
福岡では2012年から和白干潟や室見川の清掃を行ってきましたが、今年の会場は昨年に続き「世界水泳選手権福岡大会」の競技会場にもなった福岡市の百道浜。海洋マイクロプラスチックについて学び、持続可能な社会のあり方を考えようというプログラムです。7月1日、雨が降る中でしたが100人のご参加をいただき、会場の福岡タワー1階ホールは熱気に包まれました。
【博多湾の生物多様性と マイクロプラスチック】
「博多湾は、多種多様な生物が暮らしている豊かな海なんですよ」と話を始めたのは、地元ダイバーの視点から海のことを伝える「ふくおかFUN」の大神弘太朗さん。博多湾の現状について「水深が浅く、閉鎖度が高い博多湾は環境が変わりやすく、さまざまな問題を抱えています。博多湾を囲む海岸では緑色のマイクロプラスチックがとても多く見られます。人工芝の細かな破片が側溝を流れ、川を下って海に流れ込んでくるのです」と説明し、参加者の皆さんは驚いているようでした。
【小さな積み重ねで 地球環境を改善】
「家の周りを掃除することなど、自分のできることから始めましょう。それが、海の自然を守ることや地球温暖化の解決、持続可能な開発目標(SDGs)の実現につながることになりますよ」という大神さんの呼びかけに皆さんうなずいていました。大神さんのお話の後、浜辺の清掃活動をする予定でしたが、荒天のため残念ながら中止。一般家庭約5日分の電力を賄うことができる給電車両など、災害時の備えについてのお話でプログラムは終了しました。
【環境問題への取り組みは みんな一緒に笑顔で】
皆さんの感想から大きな気付きがあったことが分かります。「人工芝の破片のことなど知りませんでした。改めて環境のことを考えたいです」(大学生)、「博多湾にたくさんの生物がいることを知りました。できることから始めます」(社会人)。最後に大神さんから、すぐには解決できない環境問題について、指針となる言葉をいただきました。「今の便利な生活を否定する必要はありません。自然の大切さを知り、できることを無理しないでみんなと一緒に笑顔で続けていくことが大事ですよ」。小さなことの積み重ねが、地球の自然を守るのです。
◆主 催:西日本新聞社
◆協 力:一般社団法人ふくおかFUN、西南まちづくりラボ、一般社団法人福岡SDGs協会
世界水泳が開催される百道浜の清掃活動をきっかけに、持続可能な社会のあり方を考える
世界水泳を迎える百道浜で、海洋マイクロプラスチックについて考えよう!
【TSF!!2022】福岡開催
【世界水泳の会場になる 百道浜をきれいに】
2012年から和白干潟や室見川の清掃を行ってきましたが、今年の会場は来年開催予定の「世界水泳選手権福岡大会」の競技会場でもある百道浜。海洋マイクロプラスチックについて学び、清掃活動を行うというプログラムです。10月1日、秋晴れの中、68人のご参加をいただきました。また、当日の活動の模様はオンラインで同時配信を行いました。
【博多湾岸特有の マイクロプラスチック】
まず、ダイバーの視点から海のことを伝える「ふくおかFUN」の大神弘太朗さんからのお話。海の環境を守ることが地球温暖化の緩和やSDGsの実現につながることなどを学びました。大神さんが特に大切に考えているのは身近なことと自然との関係。「閉鎖度が高い博多湾を囲む海岸では、緑色のマイクロプラスチックがとても多く見られます。マットなどに使われる人工芝の細かな破片が側溝を流れ川を下って海に流れ込むのです」と教えてくださいました。お話の後、浜辺に移動して清掃活動をスタート。ピンセットでしか取れないような細かな緑色の粒の多さに気づき、みなさん驚かれていました。
【きれいに見える浜で 細かなゴミを取り除く】
「ここにはよく来るのですが砂浜にこんな小さなゴミが落ちているとは驚きました」「拾い出すと切りがありませんね」と大学生のお二人。「知らず知らずのうちに海を汚しているんですね」と娘さんと一緒に参加の女性。ゴミ袋として配られた小袋は、緑色の人工芝を中心とした多様なマイクロプラスチックでいっぱいに。「海や地球のためになることができてよかった」と言うお子さんも。活動は笑顔で終了しました。
【豊かな海を守るため 小さなことからでも できることを続けよう】
清掃前後で、風景に大きな変化はありませんが、みなさんの力で百道浜がきれいになったことは確かです。
最後に大神さんが「今日のような小さなことが、海を守り、地球を救うことにつながっていきます。今日だけではなく、できることからやっていきましょう」とあいさつ。地球温暖化などの問題を、身近に感じた一日でした。そのことは大学生のこんな感想にも。「今日のこと、周りの友人にもめっちゃ伝えて、今度は一緒にやりたいと思います!」。一歩ずつ、みんなで続けていくことで、自然豊かな海が守られるのです。
◆主 催:西日本新聞社
◆協 力:一般社団法人ふくおかFUN、西南まちづくりラボ、一般社団法人福岡SDGs協会