AOMORI 青森 01 TOYOTA SOCIAL FES!! Presents 青森環境保全プロジェクト with 東奥日報社

青森環境保全プロジェクト 2024

最終レポート

青森駅前の海岸にアマモを植え、魚が棲みやすい砂浜にしよう

REPORT
【復活した青森港のビーチ魚がすみやすい海守ろう】

2025年に開港400年を迎える青森市の青森港。昭和に青函連絡船の岸壁拡充で砂浜が失われましたが、21年に「あおもり駅前ビーチ」がオープンし、人々の暮らしのそばに海がある、かつての姿を取り戻しつつあります。昨年に続き、魚がすみやすい砂浜を目指してTOYOTA SOCIALFES‼が開かれ、家族連れや高校生、仕事仲間など、県内の約90人が参加しました。

【海洋ゴミ、アマモ減少砂浜の現状と課題学ぶ】

初めに駅前ビーチの管理運営を行う「シソラ」の相馬りこさんが、海洋ゴミについてクイズを交えて紹介し「青森から流れ出たゴミは青森に戻ってくる」と説明しました。あおもりみなとクラブの志田崇さんは、大気中の二酸化炭素を吸収する「ブルーカーボン」に役立ち、魚のすみかにもなる海草アマモが、高水温の影響のためか今春減少してしまった─と報告。「ナマコとも相性が良いスゲアマモを増やしたい」と話しました。

【清掃で砂浜をきれいにスゲアマモの種をまく】

参加者たちは軍手をはめて砂浜の清掃活動を開始。海藻などに交じって、プラスチック容器や空き缶、ペットボトルなどがたくさん集まりました。地引き網の引き上げ体験では、「いち、に、いち、に」のかけ声に合わせて網を引っ張り上げると、フグの稚魚やアミメハギ、ワタリガニ、ハゼなどが捕れ、子どもたちは大喜び。ただ昨年よりも捕れた魚が少なく、志田さんは「アマモが減った影響かもしれない」と話しました。スゲアマモの種まきでは、水深の深い場所に根付かせるため、紙粘土に種を付けて、海に向けて投げ入れました。会場には西秀記青森市長も訪れ「きれいな状態を維持してもっと豊かな海にしていきたい」と呼び掛けました。

【「自分にできることを」思いと行動の積み重ね温暖化防止につながる】

きれいになった砂浜で、海と八甲田丸をバックに記念撮影。県民や観光客の憩いの場になっている駅前ビーチの環境を、今年も維持することができました。2年連続で参加した青森市の会社員は「去年植えたアマモが枯れてしまったのは悲しかった。活動を続けていかなければいけないと思いました」、同市の高校生は「ゴミを拾うだけでなく、出さないようにすることが大切だと感じました」と話しました。参加者たちは活動を通して、環境保全のために「自分にできること」を見つめ直した様子。一人一人の思いと行動の積み重ねが青森の海を守り、地球温暖化防止にもつながっていきます。

◆主 催:東奥日報社
◆共 催:NPO法人あおもりみなとクラブ
◆協 力:NPO法人あおもり若者プロジェクト クリエイト

海岸や河川の清掃活動と環境整備。青森の水をきれいに、未来へつなげよう 2023

最終レポート

青森駅前の海岸にアマモを植え、魚が棲みやすい砂浜にする

REPORT
【復活した駅前ビーチ  より美しい姿で未来へ】

青森市の青森駅周辺は、かつて青函連絡船の岸壁拡充で砂浜が失われましたが、国・県と市民の力で「あおもり駅前ビーチ」としてよみがえりつつあります。9月10日、より美しい姿で未来につなごうとTOYOTA SOCIAL FES!!が開かれ、県内から約100人が集まりました。対面開催は4年ぶりで、家族連れや仕事仲間、ボランティアグループなど幅広い年代のみなさんにご参加いただきました。

【青森を囲む海の豊かさ  砂浜の現状・課題を学ぶ】

参加者はまず、県営浅虫水族館の櫛引俊彦飼育展示部長から、青森県を囲む日本海と太平洋、陸奥湾それぞれに多様な生物がいることを学習。続いてビーチを管理する、あおもりみなとクラブの志田崇理事が、失われた砂浜が復活し生物も戻った経緯や、自生する海草アマモが二酸化炭素(CO2)を吸収することを説明。漂着ゴミの多さを指摘し「清掃活動はありがたい」と話しました。

【清掃とアマモ移植活動  魚との触れ合いも満喫】

いよいよ始まった清掃活動では、参加者たちがかごやトングを持って砂浜のゴミを拾い集めたほか、海に入ってゴミを引き上げた参加者も。記念撮影も楽しみながら清掃を終えると、空き缶やペットボトル、花火、ポリ袋、流木などの山ができました。続いて地引き網を体験。親子らが「いち、に、いち、に」の掛け声に合わせて網を引き上げると、たくさんのフグの稚魚やアミメハギなどが取れ、子どもたちは「カレイいた!」「カニだカニ!」と大はしゃぎ。最後はスゲアマモ約100本をビーチの浅瀬に丁寧に植え付けました。参加者はこの日の活動を通して、青森湾の豊かな自然を肌で感じ取った様子でした。

【「海の環境守りたい」 思いや行動重ねれば 温暖化防止につながる】

集めたゴミをまとめ、全員で記念撮影。2021年7月のオープンから2年たち、青森県民や観光客らの憩いの場になったビーチの環境を守ることができました。五所川原市から参加した高校生は「たくさんの魚を目の当たりにし、海の環境を守りたい思いが強まりました」と話してくれたほか、「40年ほど前は触れなかった海に今日、水に入って清掃できることがすごい」という感想もありました。私たちができることの積み重ねが身近な自然環境を守り、日本などが2050年までに目指す地球温暖化防止策「カーボンニュートラル」にもつながっていきます。

◆主 催:東奥日報社
◆共 催:NPO法人あおもりみなとクラブ

海岸や河川の清掃活動と環境整備。青森の水をきれいに、未来へつなげよう。 2022

最終レポート

奥入瀬の自然について学び、苔の模様がモチーフのひょうたんランプを制作。

REPORT

【TSF!!2022】青森開催

【奥入瀬渓流の自然 オンラインで学ぶ】

11月3日「~青森環境保全プロジェクト~」が開かれました。このイベントの目的は国指定の特別名勝・天然記念物の奥入瀬渓流について現在の自然環境を学び「苔(コケ)の日本三大聖地」でもある奥入瀬の苔をモチーフにしたひょうたんランプを制作することで、その自然をより身近に感じてもらうことです。今年は時勢に応じオンライン配信のみでの開催となりました。

【動植物に新たな発見 心揺さぶられる】

奥入瀬渓流の豊かな生態系を教えてくれたのは、元プロレスラーで十和田市にある奥入瀬モスボール工房代表の起田高志さん。毎朝の渓流散歩では、苔を集めて巣を作るカワガラスや甘い香りを漂わせるカツラの葉などに新たな発見が絶えないといいます。中でも苔は約300種類が生育し、色や形、触り心地の違いを確かめるたびに心揺さぶられるそうです。

【苔の個性をランプで表現 描いた模様が幻想的な光に】

起田さんは苔の模様を描いたひょうたんランプの作り方も説明。素材のひょうたんは起田さんたちが1年がかりで乾燥させているそうです。奥入瀬の苔で代表的な丸い胞子体がかわいらしいタマゴケや、苔が胞子を飛ばす様子を表したランプのデザインなどを解説。きれいな穴の空け方を実演し、LEDランプにかぶせてスイッチを入れると幻想的に光りました!
県内トヨタ販売店のご協力の下、プリウスから給電してひょうたんランプを光らせる実演や、災害時に車の電気で家電を使う方法も紹介されました。参加者は奥入瀬の自然や給電車両にまつわる計10問のクイズ大会も楽しんでいました。

【自然はかけがえない財産 いつまでも守り抜こう】

参加者からは「ひょうたんランプ作りを通して環境についても興味を持つことができました」といった声が寄せられました。今回のプログラムを通して、奥入瀬渓流の生態系や見どころについて関心を高めてもらえたようです。かけがえのない貴重な財産である青森の自然はいつまでも守っていきたいですよね。ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!

◆主 催:東奥日報社
◆協 力:奥入瀬ランプ工房

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